人生画報あらすじ
原題:人生画報/2002-3年/韓国KBS/全219話/各話約25分
日本放送:BS-11
第1話
醸造所を一代で築き上げた祖父のおかげで何不自由なく暮らすジョンリムの家族たち。
長女エリムは婚約式を直前に控えて幸せを満喫していた。
一方、校長のヨンソクを父に持つヒョンシクは、父や兄ヒョンウのような真面目な生き方に馴染めないでいた。
第2話
エリムの婚約式当日、朝鮮戦争が勃発。身の危険を感じた祖父はソウルから避難することを決断し、
一家は全財産をカバンに詰めて釜山へと向う。
その頃、ヒョンシクにせき立てられたヨンソクは避難資金を借りるため人を訪ねるが、断られてしまう。
第3話
避難途中、食糧が尽きて病気の祖母を亡くしたヨンソク一家は悲しみに暮れる。
一方、ジョンリムは家族と別れて祖父と釜山へ向かうが、砲撃に遭い全財産が入ったカバンを紛失。
偶然その場に居合わせたヨンソクは落ちてきたカバンを抱え込んでしまう。
第4話
釜山にたどり着いたヨンソクは手にした金でヒョンシクと会社を興す。
エリムたちも釜山に到着するが一家の所持金はすぐに底を尽き、全財産を託した祖父をひたすら待ち続けていた。
しかしその頃、祖父はすでに他界、ジョンリムはケガで入院していた。
第5話
開業の挨拶がないことに腹を立てるヤクザのダロはヒョンシクにケンカを売る。
止めに入った水売りのミンスは奇遇にもヒョンシクの古い友人で、2人は再会を喜ぶ。
そんな中、金に困ったエリムはひょんなことで出会ったヒョンシクの財布を盗んでしまう。
第6話
エリムは盗んだ金で宿代を払い、家族は旅館をあとにする。
一方、ジョンリムと負傷していた彼女を助けたヒョンウはどうにか釜山にたどり着く。
市場でミンスとばったり出会ったヒョンウは家族と再会、行く当てのないジョンリムに部屋を提供する。
第7話
ヨンソクはヒョンシクに、金を拾ったことはヒョンウには内緒にしろと言う。
そんなことを知る由もないヒョンウは同僚教師と一緒にテント学校を開くことにし、準備に追われていた。
一方、ヒョンシクは財布を盗んだエリムの居場所を突き止めるのだった。
第8話
教師募集の貼り紙を見てエリムはテント学校を訪ねるが、ヒョンウから無給と聞かされ肩を落として家路につく。
帰り道、待ち伏せていた家主の息子に無理やり連れて行かれた先でヒョンシクに再会、
エリムは財布を盗んだことを謝罪し自首を申し出る。
第9話
市場の小豆がゆ売りのおばあさんから店番を頼まれたジョンリム。
お代は今度払うと言う客をとがめるが、寛大な心で見逃すミンスに感心する。
ヒョンウはテント学校の資金援助をヨンソクに頼むが、反対に会社の仕事を手伝えと言われ困惑してしまう。
第10話
何の説明もなく、ヒョンシクに米軍基地まで連れて行かれたエリムは怒りをあらわにする。
しかしそれが自分を就職させるためだったと知り、感激する。
一方、ヒョンウの家で彼の両親の会話を耳にしたジョンリムは、自分は邪魔者なのだと家を飛び出す。
第11話
ヒョンウの家を飛び出し、おばあさんの家に転がり込んだジョンリムは店を手伝うと言うが、孫のミンスは反対する。
翌日、ミンスから話を聞いて店にジョンリムを訪ねたヒョンウは、昨晩帰らなかったことを責め、
店で働くことにも反対するのだった。
第12話
ジョンリムを連れて帰ろうとするヒョンウにおばあさんは、同情し過ぎるのは良くないと話す。
駐留軍の横流し品を入手したいヒョンシクは、接待に同席しろとエリムに言うが、彼女は断る。
しかし財布を盗んだことをバラすと脅され、結局ついて行く。
第13話
夜遅くに米軍のジープから降りてきたエリムを見て、父チドは売春婦かと激しくののしる。
ジョンリムは学校の開校を明日に控えたヒョンウに、自分も協力したいとなけなしの金を渡す。
そんな中、ヒョンシクの元に基地から取引がしたいと連絡が入る。
第14話
ドンシン貿易に出前に行ったジョンリムは、そこがヒョンシク親子の会社だと知る。
ジョンリムが露店で働くことを快く思わないヨンソクは住み込み家庭教師の職を紹介し、厄介払いをする。
ヒョンウと離れて暮らすことに胸を痛めるジョンリムだった。
第15話
末っ子のムンチョルを心配するエリムの母は、テント学校の話を聞きにミンスの祖母を訪ねる。
ヒョンウに会社を継げと言うヨンソクの話を立ち聞きしたヒョンシクは、
自分とは違って父に認められている兄への劣等感から不安な気持ちになるのだった。
第16話
街でエリムを見かけたヒョンウは追いかけるが見失ってしまう。
エリムは金を返すためヒョンシクと会うが、暴言に我慢できずビールを顔に浴びせてしまう。
一方、ジョンリムは住み込み先の洋品店で、家政婦の仕事も頼んだはずだと言われるのだった。
第17話
エリムの父は職を求めて木材所に足を運ぶが、偶然ダロに会い、事業調査だと見栄を張って帰ってくる。
ヒョンシクは昨日の暴言を詫び、エリムに仕事を頼むが断られてしまう。
街で偶然ヒョンウに再会したエリムは、土曜日だけ学校を手伝うと言う。
第18話
住み込み先の洋品店に飾られた姉のドレスを見たジョンリム。
女主人に入手先を問うが自分のデザインだと主張され、店を追い出されてしまう。
一方、ブツを横取りされて腹を立てる熊親分は、横流し品を保管している倉庫を突き止めろとダロに指示する。
第19話
寝込んでいたエリムの母は激しい下痢に襲われ、病院に運ばれる。
ドレスの出所を探り当てたミンスはジョンリムの姉と思しき人を捜して回るが見つからない。
その話を聞いたヒョンウもまた、教え子たちにジョンリムの弟を知らないかと尋ねるのだった。
第20話
姉のドレスを取り戻す決意をしたジョンリムは洋品店を訪ね、他人には絶対に売らないでくれと頼む。
ミンスはお茶売りで金を稼ごうとするジョンリムに反対するが、結局、手押し車作りを協力する。
一方、エリムは母の入院費の工面で頭を悩ましていた。
第21話
エリムは母の入院費を前借りできずヒョンシクを訪ねるが、結局、会えずに帰る。
ヒョンウは約束したエリムの初授業を楽しみにしていたが、そのことですっぽかされてしまう。
その頃、ブツを探すダロはドンシン貿易の倉庫に押し入ろうとしていた。
第22話
ビアホールのママにエリムが来たことを知らされたヒョンシクは彼女を訪ねて金を渡す。
エリムは退院する母のためにコイを買ってくるよう父に頼むが、父はその金を酒に使ってしまう。
エリムは情けなさに涙するが、そこにヒョンシクから肉と米が届く。
第23話
倉庫の一件で恥を掻かされたダロ。見せしめにヒョンシクの部下を呼び出し暴力を振るう。
報復に備えてダロは組員を集めるが、ヒョンシクは何もなかったかのように家に帰る。
一方、ジョンリムは姉のドレスが売れてしまったと知りショックを受ける。
第24話
1人で事務所に乗り込んだヒョンシクに、熊は自分と戦う自信があるのかと問う。
テント学校では父兄が押しかけ、ヒョンウの制止も聞かずに生徒を連れ帰ってしまう。
ジョンリムもまた、市場で因縁を付けられ掴み合いのケンカになってしまうのだった。
第25話
エリムは母の入院費用と食料をもらった礼を言いにヒョンシクを訪ねるが、ナイトクラブに連れていかれ不愉快な思いをする。
帰り道、ヒョンシクは仕事を手伝えばそれなりの報酬は払うと言う。
ミンスは祖母に頼まれジョンリムが店を出せる場所を探す。
第26話
ヒョンウを訪ねたエリムは、自分には生徒に教える資格がないと学校への協力を断る。
ミンスはジョンリムが店を出す許可を得るために熊を訪ねるが、ドンシン貿易の情報を隠したことを理由に断られ、
そのことでヒョンシクともギクシャクしてしまう。
第27話
無断でお茶売りをしていたジョンリムは、熊の子分に商売道具を取られてしまう。ジョンリムは1人で組に乗り込みダロに抗議するが、
ショバ代を払えば返すと言われる。
一方、エリムは接待要員として使われたことに怒り、ヒョンシクを平手打ちする。
第28話
ミンスは熊にジョンリムの商売道具を返すよう直談判する。
ヒョンシクは長男ばかりに期待をかける父への不満を直接ヒョンウにぶつける。
そんな中、ムンチョルは母に連れられて学校に行くが、テントの教室を目にし、イヤだと言って走り去ってしまう。
第29話
テント学校の生徒たちは浜辺にいたムンチョルという名の少年のことをヒョンウに報告する。
ダロはエリムを騙して連れ去り、ドンシン貿易について聞き出そうとする。
そこに現れたヒョンシクは彼女を助け出そうとするが、反対に痛めつけられてしまう。
第30話
負傷したヒョンシクを一晩中看病したエリムは、徹夜で仕事をしていたと家族にウソをつく。
その言葉を信じないチドは、ドンシン貿易を訪ねてヨンソクに難癖をつける。
一方、ジョンリムは家族の居場所を知る可能性のあるタバコ売りの女性を捜す。
第31話
街中で警官に追われる母と悲願の再会を果たしたジョンリム。
母は警官からカバンの中身を問われるが、ミンスの機転で事なきを得る。
その晩、ジョンリムは父や弟とも再会するが、全財産の入ったカバンを無くしたことを告げると父の態度が一変する。
第32話
エリムは父に追い出されたジョンリムをミンスの家まで迎えに行くが、行方が知れず市場を捜しまわる。
2人は無事再会を果たすが、ジョンリムは合わせる顔がないと家族のもとに帰ることを拒む。
エリムはそんな妹に、生きていただけで十分だと励ます。
第33話
ジョンリムは自分で作ったよもぎ餅を家に届けるが、家族の顔も見ずに帰る。
ヒョンシクは詫びをしたいからとダロを遊郭に招待し、その席で、二度と女には手を出すなと釘を刺す。
一方、エリムはヒョンシクに借金を返せるだけの仕事をくれと頼む。
第34話
市場でタバコを売る母に会いに行ったジョンリムは、一緒に食事をして幸せな時間を過ごす。
取引先に誘われたヨンソクは初めてウォルヨンのビアホールへ。
エリムは仕事と割り切って接待に同席するが、ヒョンシクにあまり笑うなと言われてしまう。
第35話
ミンスの祖母はジョンリムを不憫に思い、彼女を家族のもとに連れて行く。
ジョンリムは家に入れないというチドに母は自分も家を出ると言うが、反対にチドが出て行ってしまう。
ジョンリムからヒョンウのことを聞いた母は、礼を言いに彼の家を訪ねる。
第36話
エリムと2人でヒョンウに夕飯をごちそうすることにしたジョンリム。
待ち合わせ場所でエリムにヒョンウを紹介するが、初対面ではない2人は互いに驚く。
それまでに聞いた話から、エリムには婚約者がいるのだと悟ったヒョンウは胸を痛めるのだった。
第37話
洋品店に化粧品を売りに行ったエリムの母は、ヒョンウの母と鉢合わせして気まずい思いをする。
ジョンリムは父に酒を買って帰るが、そのことで嫌味を言われ、さらに弟にもののしられてしまう。
それでもジョンリムは一緒に暮らしたいのだと言って泣く。
第38話
ヒョンシクは自分の誕生日を祝うためにエリムを一方的に呼び出すが、エリムはそれを無視し、
学校を手伝うことにしたとヒョンウに言いに行く。
そうとは知らずに待ち続けるヒョンシク。
一方、ダロは子分に命じて、自分を避けるチドの後をつけさせる。
第39話
エリムは大家の息子に連れられヒョンシクの待つ店に行くが、すでにヒョンシクは店を出ていた。
家に持ち帰ったシャンパンでヒョンウと酒を酌み交わすヒョンシク。
一方、エリムの母は生活のためにプライドを捨て、ヒョンウの母に化粧品を売りに行く。
第40話
市場でジョンリムを見かけた母は娘の言動を不審に思い、行商をしていることに気づく。
嘆く母に、このまま続けさせて欲しいと頼むジョンリム。
一方、契約書に書かれた仕事以外はしないと言うエリムにヒョンシクは、気に入らなければ辞めていいと言う。
第41話
エリムのもとにヒョンシクから白紙の契約書が届く。
内容は自由に書いていいと言われ、エリムは細々と書き連ねるが、ヒョンシクは内容を確認しようともしない。
一方テント学校では、約束どおり初めての授業に臨んだエリムを子供たちが歓迎する。
第42話
市場でダロの手下に捕まったチドは、ダロにウソの話をして自分に投資するよう勧める。
ジョンリムはよもぎ餅用の小麦粉を家に持ち帰るが、チドは物ごいした物など食えるかと怒る。
しかし他の家族はそれでうどんを作り、久々の一家団らんを楽しむ。
第43話
朝早くエリムを迎えに行ったヒョンシクは、今晩の大事な取引に同席して欲しいと話し、エリムは了承する。
稼いだ金があるなら出せと言われたジョンリムは貯めたお金をチドに渡そうとするが、
ミンスの祖母に将来のことを考えろと言われ、思いとどまる。
第44話
ジョンリムはミンスに、恥ずかしいから行商をしていることをヒョンウには話さないでくれと頼む。
ヒョンシクはエリムを乗せた車で釜山郊外の取引場所へ向かうが、検問の多さに捕まる危険を感じて彼女に帰れと言う。
だが、エリムは首を縦に振らない。
第45話
取引場所から帰る途中、通行禁止時間となり足止めを食らうヒョンシクとエリム。
ヒョンシクは旅館に部屋をとるが、エリムには部屋で寝るように言い、自分は車の中で一夜を過ごす。
その頃ジョンリムは、チドに言われ、寝ずにエリムの帰りを待っていた。
第46話
チドはヒョンシクに昨晩エリムと一緒にいたのかと問いただし、娘に二度と会うなと言う。
だがエリムから、通訳としてヒョンシクの仕事を手伝い、報酬ももらっていると説明されたチドは、とたんに機嫌がよくなる。
そんな中、熊はヒョンシクを呼び出す。
第47話
ヒョンシクは手を組もうという熊の提案をやんわりと断る。
ウォルヨンに誘われ海へ行ったヨンソクは彼女に胸をときめかす。
エリムはもらった報酬をそのままヒョンシクに渡して盗んだ金を全額返済、晴れ晴れとした気分でテント学校の初授業に臨む。
第48話
ジョンリムの母がアメリカ製品のヤミ販売で捕まってしまう。
釈放してもらうためにジョンリムは罰金を用意して面会に行くが、母は大事なお金だから使えないと言う。
ミンスは熊に警察への口利きを頼むが、代わりに何をしてくれるのかと問われる。
第49話
母が留置場にいるのにのうのうと寝る気かと、ジョンリムは父に家を追い出される。
母の罰金を払う金のないエリムはヒョンシクの家に電話をするが、ヒョンシクはすでに外出した後だった。
その頃、部下に事情を聞いたヒョンシクは警察に手を回していた。
第50話
母が釈放され、今度はいくら返せばいいのかとヒョンシクに尋ねるエリム。
これ以上惨めな思いはさせないでと言うエリムに、ヒョンシクはそんなに憎いなら自分のもとを去っても構わないと返す。
一方、ヒョンウはジョンリムに給食の相談を持ちかける。
第51話
ヒョンシクとの関係を良く思わないエリムの母は、婚約者を裏切るようなことはするなとエリムを責める。
一方、ヒョンシクには釜山の有力者から見合い話が舞い込む。
エリムはヒョンシクを電話で呼び出すが、ヒョンシクはもう聞く話などないと言う。
第52話
エリムはヒョンシクに、婚約者がいるので好きにはなれないが憎んではいないと伝える。
しかし、内心では婚約者を本当に愛しているのかどうか分からなくなっていた。
一方、自分とヒョンシクの力の差を感じたミンスは、仕事を変えたいと祖母に話す。
第53話
ヒョンシクは唐突に会社を訪ねてきた母に見合いを勧められる。
市場で行商ができなくなったエリムの母は洋品店の女主人に会いに行き、客を紹介してほしいと頼む。
エリムはヒョンシクに同行して商談に臨むが、そこで取引相手からデートに誘われる。
第54話
ヒョンシクは取引相手がエリムを誘ったことに憤慨し、契約には同席しなくていいとエリムに言う。
手に入れた金塊の売り先から突然取引中止の連絡が入り、それが熊の仕業だと悟ったヒョンシクは、
熊と手を結ぶのはどう思うかとミンスに相談する。
第55話
ジョンリムが行商をしていると知ったエリムは、妹が苦労しているのも知らずに、ただ夢にすがって教師をしていたことを恥じる。
ジョンリムを驚かそうと軽い気持ちでとった行動がエリムを傷つけてしまい、ヒョンウは配慮の足りなかった自分を責める。
第56話
熊がエリムの事務所を訪ねたことで、エリムにも危険が及ぶことを心配したヒョンシクは、仕事を辞めて自分の側にいろと言う。
しかしエリムは、あなたに好意を持ったことはないと言って断る。
一方その頃、ドンシン貿易には取引中止の連絡が相次ぐ。
第57話
ヒョンシクは熊に、自分の邪魔をするのはあなたらしくないと話す。
熊は、手を結ぶのかどうかの返事を明日まで待つと返す。
ウォルヨンのことが気にかかり妻に探りを入れたヨンソクは、彼女とは義姉妹の契りを結ぼうかと思っていると話され、慌てる。
第58話
仕方なく木材所で働くことにしたチドは立場もわきまえずに所長とぶつかる。
給食を届けなかったことを詫びに行ったジョンリムは、20歳になったら自分の大切なものを教えるとヒョンウに話す。
ヒョンシクはミンスに、熊と手を結ぶことにしたと明かす。
第59話
戦況が有利になり、戦争終結のムードが漂う。
エリムは、ヒョンシクが危ない仕事をしなくて済むのなら自分は仕事を辞めると言うが、ヒョンシクはもう終わったことだと返す。
すぐにでもソウルに帰るつもりのチドは、様子を見てくると家族に告げる。
第60話
多くの避難民がソウルに帰る中、ひとまず様子を見に行くことにしたチド。
エリムの婚約者を連れて戻ると言ってソウルに発つ。
エリムはヒョンシクに別れの挨拶をしに行き、感謝の気持ちを伝える。
一方、熊はヒョンシクに、釜山に残るのが賢明だと話す。
第61話
ソウルから戻った父に婚約者が死んだことを知らされたエリムは、悲しみをこらえて平静を装う。
戦争が長引くと判断したヨンソクは、釜山に腰を据えて商売をしようとヒョンシクに話す。
ミンスの祖母はジョンリムのために2人の共同経営で店を借りる。
第62話
結婚したい人がいるとヒョンシクは両親に話すが、頭ごなしに反対されてしまう。
相手が気に入らない母は、洋品店の女主人に見合い話を進めてくれと頼む。
市場でスリの見張りをさせられたムンチョルは、分け前を握らされて仲間に引きずり込まれる。
第63話
エリムにプロポーズしたヒョンシクは母に見合い写真を見せられるが、その気はないと言う。
ジョンリムは新しい店でまんじゅうを売ることを決め、作り方をミンスの祖母から学ぶ。
ヒョンシクは母の一方的な見合いの約束を無視してエリムの家に向かう。
第64話
ヒョンシクはエリムの家を訪ね、彼女の親に結婚の許しを請う。
突然のことに驚くエリムの母は、死んだ婚約者が不憫だとエリムを責める。
一方、ヒョンシクが見合いに来なかったと聞かされた母は憤慨する。
そんな中、ジョンリムの店が開店初日を迎える。
第65話
テント学校を訪ね、ヒョンウの好きな人がエリムだったと知り驚くヒョンシク。
その晩、ヒョンウの気持ちを確認して心が揺れるが、エリムを譲る気になれない。
チドに木材所の帳簿操作をさせていたダロは、不正に木材を持ち出す計画をチドに明かす。
第66話
ヒョンシクは父に紹介するためにエリムを迎えに行くが、エリムはそれを断りテント学校へ行く。
ムンチョルはテント学校のミョンスにひったくりの片棒を担がされる。
警察に捕まったミョンスは取り調べで、主犯はムンチョルだと罪をなすりつける。
第67話
ムンチョルは警察に行って事実を話すとミンスに約束するが姿をくらます。
ヒョンウは生徒たちに本当のことを話すよう諭すが、嘘をつかれた上に見限られ、教師としての自信を失くす。
一方、ミョンスの父親は学校を逆恨みし、教室を壊してしまう。
第68話
エリムはケガをしたヒョンウのために薬を買いに行くが、
彼女を捜しに来たヒョンシクの部下にヒョンシクの元へと連れて行かれる。
ミンスに説得されたヒョンウの生徒たちが警察で事実を話し、ムンチョルの疑いは晴れるが、心労で母が心臓発作を起こす。
第69話
エリムの母が入院し、すぐに手術をしないと命が危ないと医者から言われた家族は、
高額な費用の工面に頭を悩ます。
熊に金塊を譲れと言われたヒョンシクは熊から逃れるために日本へ行くことを考え、
一度は断った見合い相手に会ってみると母に言う。
第70話
ヒョンシクは日本に行く便宜を図ってもらう目的で見合いに臨む。エリムの家族は母の手術代を工面するため金策に走る。
エリムも悩んだ末にヒョンシクを訪ねるが、居留守を使われてしまう。
一方、ヒョンウは警察からテント学校を閉鎖するよう要請される。
第71話
エリムの父はヒョンシクから手術代を借りる。
エリムはその事実を知るが父を責めることができない。
ヒョンシクは見合い相手の叔父のチョン社長に、海外に行くために力を貸して欲しいと頼む。
学校の閉鎖が決まり、ヒョンウはそれをエリムに伝えに行く。
第72話
ヒョンウはエリムに胸の内を明かす。姉へのヒョンウの思いに気付いたジョンリムは悲しみに暮れる。
ダロはヒョンシクがブツを換金するのを邪魔するために倉庫を襲うが、逆にやられてしまう。
渡航準備が整ったヒョンシクは出張に行くと偽り家を出る。
第73話
ヒョンシクが身を隠したことに気付いた熊一派は、ドンシン貿易を占拠して社長を出せと騒ぎ立てる。
危険にさらされたヨンソクをウォルヨンは店にかくまう。
ヒョンウはそんなこととは知らずに、学校再建の資金援助を頼むためドンシン貿易に向かう。
第74話
事務所に居座るダロにヒョンウは法に訴えると言う。
チョン社長は熊を訪ね、ドンシン貿易に手を出すと得にならないと警告、熊はダロに撤収を命じて別の策を指示する。
そんな折、ヒョンシクから無言の電話を受けたエリムは発つ前に会って欲しいと言う。
第75話
ヒョンウの母はビアホールに入るウォルヨンを見かけ、水商売の女だと知って軽べつする。
ヒョンシクの部下に頼んで彼の元へ行ったエリムは話したいことがあると言うが、
そこにエリムの跡をつけてきたダロたちが現れ、ヒョンシクを袋だたきにする。
第76話
熊は重症を負ったヒョンシクに金塊を渡すように言うが、ヒョンシクは拒絶する。
ヒョンシクが拉致され生死も危ういと聞いたミンスは、熊を訪ねてヒョンシクを許してほしいと頼む。
それに対し熊は、頼みを聞いたら何をしてくれるのかとミンスに問う。
第77話
熊はミンスの交換条件を受け入れ、ヒョンシクを解放する。
ヒョンシクの見合い相手である姪のミンジョンに会ったチョン社長は、
彼は危険な男だからと諦めるよう説得するがミンジョンは意に介さない。
入院したヒョンシクは3日ぶりに目を覚ます。
第78話
熊はダロの役目だった市場の管理をミンスに任せることにする。
ダロはそのことで熊への反発心を一層強める。
ヒョンシクの元へ行ったエリムは本心を打ち明け、すべてを捨てて一緒なることを決心する。
一方、ヒョンウは会社の資金の出所に不信を抱く。
第79話
ヒョンシクと一夜をともにしたエリムは、翌朝、チョン社長に声をかけられ、
あなたが同行するならヒョンシクを日本に行かせることはできないと告げられる。
ダロはヒョンシクの部下を呼び出し、奴を自分に渡せば金塊を半分やると、取引を持ちかける。
第80話
エリムの胸の内とは反対に、幸福な気持ちに包まれて2人の未来を語るヒョンシク。
エリムが身を引くように告げられたことなど知る由もなく、チョン社長にもう1人日本に連れて行きたいと頼む。
エリムは悩んだ末、日本に行けないとヒョンシクに告げる。
第81話
心労で倒れたエリムは、数日旅に出ると置き手紙を残して家族の前から姿を消す。
エリムの心変わりに納得のいかないヒョンシクは人を使ってエリムの居場所を捜す。
そんな中、ヒョンウは会社の部下からヒョンシクがまだ日本へ発っていないと聞く。
第82話
居場所を突き止めエリムに会ったヒョンシクは、2人の関係はお金でしかなかったと言われる。
ジョンリムは入札に参加するが、小麦粉はヒョンウが落札してしまう。
ダロに取引を持ちかけられているヒョンシクの部下は、出発直前になって日本行きを断る。
第83話
ヒョンシクを無事に送り出すため、嘘の出発時間をダロに教えたヒョンシクの部下は袋叩きにあう。
すでに出発したはずのヒョンシクは部下を助けに戻り、2人は共に日本へ旅立つ。
小麦粉の購入権を得たヒョンウはジョンリムのために落札を辞退する。
第84話
ミンスに反感を持つダロの部下たちは、ケンカを売るが逆にやられてしまう。
学校が再開されて再び教壇に立ったエリムは、授業中にめまいを起こし、診察で妊娠を告げられる。
一方、無事日本に渡ったヒョンシクのもとにミンジョンが訪ねてくる。
第85話
それから4年が過ぎ、戦争が終結して2度目の冬が訪れる。
ソウルに戻ったイ家のジョンリムはまんじゅう屋を繁盛させ、
東亜貿易と名を変えたシン家の会社にはヒョンシクが帰ってくる。
一方、エリムは留学すると家を出たきり音信不通になっていた。
第86話
無くした金を捜してくれる会社があるとダロから聞いたチドは、ジョンリムに手付金を用意するように言う。
家族に内緒で出産し、ソウルで身を隠すように暮らしていたエリムは、
熱を出した息子のソンジェを連れて行った病院で偶然ヒョンウに再会する。
第87話
母となったエリムに夫がいないことを知ったヒョンウは、
自分のことを家族に知らせないでと頼むエリムに、子供を家族に会わせるべきだと諭す。
チドはジョンリムから強引に奪った金で、ダロに紹介された興信所にカバンを拾った者の捜索を依頼する。
第88話
ヒョンウはどんな相手でも結婚を認めてほしいと母親に話す。
そんな思いとは裏腹に、エリムは彼の助けを負担に感じていた。
そんな中、怪しい男がジョンリムの店を訪ねる。
2日後、まんじゅうに虫が入っていたと店に苦情が入り、その噂で返品が相次ぐ。
第89話
ジョンリムの店では返品の山をひとつずつ調べるが、いくら調べても虫など見つからない。
噂の出所を突き止めたミンスはそのチンピラを痛めつけるが、逆に恨みを買ってしまう。
ヒョンシクは熊が狙う住宅工事を落札するため、着々と準備を進める。
第90話
まんじゅうの騒ぎが治まったのも束の間、警察がミンスを逮捕しにくる。
ヒョンシクの帰国をダロから聞いたチドは、シン家のことで知っていることは何でも教えてくれと頼む。
ジョンリムは市場でエリムと偶然再会するが、家族には会えないと言われる。
第91話
父親のいない子を出産し、家族に隠れて暮らしているエリムをジョンリムは激しく非難する。
ヒョンシクの東亜建設はミンジョンの父親の助けを借りて住宅工事を落札、内定を覆された熊は屈辱を味わわされる。
そんな中、ミンスが暴行容疑で逮捕される。
第92話
エリムの家の近くでヒョンウとばったり会ったジョンリムは、本人の口から姉への思いを聞いてショックを受ける。
ミンスの祖母は熊の会社でミンスが働いていたと知り、激怒する。
ヒョンシクは工事資材の調達のため、ユニオン商事に面会を申し込む。
第93話
エリムが働く会社とも知らずにヒョンシクはユニオン商事を訪ねるが、エリムは会うのを避けて外出する。
追加調査費の工面に困ったチドは、ジョンリムの店の権利書を持ち出して興信所に渡す。
ジョンリムはミンスが拘置所に入ったと聞いて面会に行く。
第94話
ヨンソクはウォルヨンと一緒に行った温泉旅館で妻に出くわし、慌てふためく。
ヒョンウはエリムに結婚を申し込むが、ソンジェの父親のことが忘れられないと言われる。
ミンジョンの父親にミンスの釈放を頼んだヒョンシクは、そのことで彼女ともめる。
第95話
ヒョンシクは出所したミンスを出迎えに行くが、冷たい態度をとられる。
ミンスは祖母に詫びるが勘当され、家を出る。
ヨンソクの妻は夫とウォルヨンの関係を調べ始める。
ヒョンシクの婚約式の話を聞いたエリムはソンジェを連れて釜山の海へと向かう。
第96話
ヒョンシクが婚約式を挙げた日、エリムは釜山の海で自分を捜しに来たヒョンウに会う。
ヒョンウに失恋したジョンリムはミンスに結婚してほしいと言い、そのことを両親に話す。
快く思わない母はミンスを訪ね、ジョンリムと一線を保ってほしいと言う。
第97話
ヒョンウはヨンソクに、結婚したい女性には子供がいると話し、激怒される。
ヒョンシクはヒョンウの相手の女について調べるようヨンソクに言われるが、関わりたくないと言って断る。
ジョンリムはエリムに子供を置いて1人で家族に会いにくるよう諭す。
第98話
エリムはジョンリムの忠告を聞かずにソンジェを連れて実家に行く。
留学したはずの娘が博士号も取れず、子連れで帰ってきたことに失望したチドは、何もかもジョンリムのせいだと責める。
一方ヨンソクの妻は夫とウォルヨンが一緒にいる部屋に踏み込む。
第99話
エリムがユニオン商事で働いていると知ったヒョンシクは、彼女との再会を果たす。
結婚して子供がいると聞いていたヒョンシクはエリムに幸せかと問うが、同じ質問を返される。
ミンスの祖母は熊を尋ね、いくら出せば孫を自由にしてくれるのかと聞く。
第100話
ヨンソクの妻はウォルヨンを呼び出して話し合いの場を持つが、開き直った態度をとられてしまう。
エリムが未婚だと小耳に挟んだヒョンシクは彼女を問い詰めるが、エリムは何も答えようとしない。
エリムの母に会ったヒョンウはエリムへの思いを伝える。
第101話
浮気のことを息子たちに話すと妻に脅されたヨンソクはウォルヨンと会うのを控える。
ヒョンシクはエリムについて調べるよう部下に命じ、夫とは死別して子供の出生届も出されていないと知る。
ヨンソクはヒョンウの相手がエリムだと知り、彼女を訪ねる。
第102話
父親が不愉快な思いをさせたと詫びるため、ヒョンウはエリムに会いに行く。
そこでエリムからあなたを愛することはできないと言われたヒョンウは、気持ちを整理するため旅に出る。
ヒョンウのことでエリムと会ったジョンリムは彼への思いを告白する。
第103話
家に戻ったヒョンウは、しょせん叶わぬ愛だったとヒョンシクに話す。
身に覚えのない借金の督促状が届き、店の権利書がないことに気づいたジョンリム。
警察に通報しようとするが、父を疑う弟に止められる。熊はヒョンシクの落札工事の妨害工作に動く。
第104話
ヒョンシクは自分を捨てたエリムを責めるが、そうさせたのはあなただと反対に責められてしまう。
店の権利書を持ち出したのが父だと分かり、ジョンリムは父に激しく失望する。
そんな中、東亜建設に住宅工事の請負会社から手を引くとの連絡が入る。
第105話
督促状の件でヨンソクを訪ねたジョンリムは違法行為だと責めるが、追い返されてしまう。
工事の協力会社が次々と辞退し、ヒョンシクは熊親分を訪ねるが、すべての工事で俺と手を組めと言われる。
一方、エリムは未婚の母だと会社に知られてしまう。
第106話
熊に喧嘩を売ったヒョンシクは、親分ともめるなとミンスに忠告される。
ヒョンウは、借金を肩代わりするからジョンリムの店の権利書を返してくれと父に言う。
エリムは子供のことを隠していたと支社長に詫び、仕事を続けたいと頼むが返事を保留される。
第107話
エリムが会社を辞めることになると聞いたヒョンシクは、エリムを呼び出して理由を問いただす。
ヒョンウは店の権利書をジョンリムに返すが、ジョンリムは自分の手で取り戻したいと言う。
チドは興信所から、東亜貿易のシン社長が以前校長だったと聞く。
第108話
ユニオン商事の人事室長からエリムが未婚だったと聞かされて、ヒョンシクは動揺する。
エリムはヒョンシクの提案のおかげで会社を辞めずに済むが、出社早々輸入トラブルが発生する。
興信所の所長はヨンソクを訪ね、戦前の住まいを聞き出そうとする。
第109話
熊の指示を受けたミンスやダロは、東亜住宅の協力業者を脅して建設工事の妨害工作を進める。
エリムは税関のトラブルで釜山に行き、かつてヒョンシクと一夜を共にした旅館に宿をとるが、
そこに自分を追ってきたヒョンシクが思いがけず現れる。
第110話
ヒョンシクはエリムが何かを隠していると思い、彼女に子供の姓を尋ねるが、
全てを捨てる勇気がないのなら真実を知る資格はないと突き放されてしまう。
ヒョンウの協力で小麦粉の落札に成功したジョンリムは、代金は自分で調達するとヒョンウに話す。
第111話
小麦粉の入札をジョンリムに譲ったことを責められたヒョンウは、ヨンソクに金の奴隷になっていると言い、
いつでも会社を辞めると宣言する。
工事が中断し、苦境に立たされたヒョンシクはミンスを呼び出すが、今回の工事は諦めろと言われてしまう。
第112話
ヨンソクに呼び出されたジョンリムは、ヒョンウを商売に利用するなと言われて落ち込む。
興信所の所長は再び会社にヨンソクを訪ね、ソウルから避難した時期について探りを入れる。
一方、ヒョンシクは工事から手を引くと、苦渋の決断を部下に伝える。
第113話
ミンジョンはヒョンシクに、住宅工事から勝手に手を引けば後押しした父の立場がないと訴え、
もう一度父に相談してほしいと言う。
何者かの圧力がかかり、工事から手を引かざるを得なくなった熊は、ミンスにヒョンシクのことを調べろと命令する。
第114話
エリムの家の前でヒョンシクに再会したエリムの母は、奇妙な偶然に2人の関係を怪しむ。
一方、子供の父親への変わらぬ思いを知ったが故に、愛する女性を諦めたとのだとヒョンウに明かされたヒョンシクは、
エリムを呼び出して真実を問いただす。
第115話
エリムはヒョンシクにソンジェはあなたの子だと告げるが、愛してもいない男の子供を盾に駆け引きをするつもりかと言われ、
思わず平手打ちをする。
ジョンリムは再び小麦粉の入札に参加するが落札できず、直輸入品の仲介業者をあたってみることにする。
第116話
エリムを問い詰め、ソンジェの父親はヒョンシクだと知ったエリムの母は、彼に責任を取ってもらうと言う。
一方、ヒョンシクは事実を隠したまま、他人の子を育てられるかとミンジョンに問い、
大丈夫だと答える彼女にすぐにでも式を挙げようと言う。
第117話
エリムの母はヒョンシクを呼び出しエリムの話を切り出すが、責任を取ると言われて安心する。
しかしエリムはその言葉の意味に漠然とした不安を覚える。
ジョンリムは正規の輸入品だと思って購入した小麦粉が密輸品だったため、警察に連行されてしまう。
第118話
密輸品取引の容疑で警察に捕まったジョンリムは、取り調べ中にやってきたミンスを覚えていた刑事のせいで一層立場が悪くなる。
ヒョンシクが結婚すると耳にしたエリムは、子供の責任を取ると言ったヒョンシクの言葉が気にかかり、彼に電話をかける。
第119話
結婚してソンジェを引き取ると告げるヒョンシクに、エリムは子供を奪ったら死ぬと涙ながらに訴える。
一方、なんとかしてジョンリムの容疑を晴らしてあげたいミンスは、
密輸品を流した親分が責任を取るのが道理だと熊に迫り、怒りを買ってしまう。
第120話
ヒョンシクはミンジョンの話から、日本に発つ前にチョン社長がエリムに何かをしたのだと知る。
そして真相を聞くために、部下の制止を振り払って釜山へと向かう。
ミンスは熊の指示に背き、ジョンリムに密輸品を売った男の居場所を警察に通報する。
第121話
釜山でチョン社長に会い、エリムの裏切りの理由を悟ったヒョンシクは、それまでのエリムの言葉の意味を知って激しく後悔する。
ジョンリムはミンスのお陰で無事に拘置所行きを免れるが、ミンスはその代償として熊一派から追われる身となってしまう。
第122話
ヒョンシクは今まで真実に気づけなかったことをエリムに謝り、お互いの愛を確信した2人はきつく抱きしめ合う。
一方、熊一派に捕まり袋叩きにされたミンスは、お前が生き残れる唯一の方法はヒョンシクの弱点を探し出すことだと熊に宣告される。
第123話
ヒョンシクとエリムはソンジェを連れて釜山の海へと向かい、5年間の思いを伝え合う。
一方、血まみれで道端に倒れているミンスを見つけたジョンリムとムンチョルは、彼を部屋まで運ぶが、
そこにミンスに思いを寄せる熊の会社の女性事務員が現れる。
第124話
ジョンリムは、死んだものとばかり思っていたソンジェの父親とエリムが旅行に出かけたと母から聞いて驚く。
ムンチョルがジョンリムの店の配達を手伝う姿を市場で見かけたチドは、
弟の勉強の邪魔をするなとジョンリムを激しく罵り、平手打ちする。
第125話
ミンスを見舞いに行ったジョンリムは、組から足を洗えないのかと聞くが、俺に会いに来るなと言われてしまう。
エリムの家の大家からソンジェの父親が帰ってきたと聞いたヒョンウは、
3人の幸せな姿を見てエリムを忘れてしまおうと、彼女の家に向かう。
第126話
エリムと一緒にいるヒョンシクの姿を目撃し、ソンジェの父親が誰なのかを知ってショックを受けたヒョンウは、
弟のこれまでの発言を思い起こしてその意味を悟る。
一方、自宅に帰ったヒョンシクのもとに、ミンジョンから今すぐ会いたいと電話が入る。
第127話
ようやくヒョンシクと話をする場を得たミンジョンは、5年前のことを蒸し返すヒョンシクに、
式までの2週間で気持ちを整理しておいてと言う。
ヒョンウはヒョンシク自身の口から、子供がいることやその子の母親と一緒になるつもりだということを聞く。
第128話
ミンジョンとヒョンシクの結婚式の日取りが決まったと聞いたヒョンウは、事の成り行きに不安を覚える。
ヒョンシクの行動に結婚への不安を抱くミンジョンは、ヒョンシクの部下に昔の恋人のことを調べてほしいと頼むが、
彼を信じるよう諭される。
第129話
ミンジョンとは結婚しないと告げるヒョンシクに、父は理由も聞かずに激怒する。
ヒョンウは弟を理解してあげてくれと話すが、ヨンソクは全く耳を貸さない。
熊はミンスに足を洗いたいかと問い、そうしたいのならヒョンシクの弱みを握ってこいと言う。
第130話
ヒョンシクが結婚を取りやめようとしていることを偶然耳にしたミンジョンは、彼女に会わせてとヒョンシクに言うが、
別れるための気持ちの整理をつけてほしいと言われてしまう。
一方、エリムの母はヒョンシクの結婚式が2週間後だと聞いて動揺する。
第131話
学生時代の恩師にばったり出会ったミンスは、当時のヨンソクを知る人たちの間で、
ヨンソクは戦時中に死んだものと思われていることを知る。
かつて釜山で、会社の設立資金は父の退職金だと答えたヒョンシクの話との食い違いに、ミンスは疑念を深める。
第132話
ヒョンシクから子供がいると明かされた母は、その子を産んだ女との結婚など許さないと猛反対する。
話を聞いたヨンソクは、予定どおり結婚させて、問題は後で解決しようと言う。
そんな中、ジョンリムの店に代理店を出したいという男が訪ねてくる。
第133話
代理店ができることに喜びを隠し切れないジョンリムは、弟のムンチョルと事業を大きく展開する夢を描く。
ヒョンシクの母はエリムに会い、結婚前に子供を産むような女は普通に結婚できるなどと思わないほうがいいと、
きつい言葉を投げつける。
第134話
ヒョンシクの母はヨンソクに、エリムに渡す手切れ金を用意させる。
ヒョンシクが釜山で大量にドルを使っていたと聞いたミンスは、ドルの入手先に疑念を抱く。
代理店の契約金を受け取ったジョンリムは、その金をヒョンウに渡して店の権利書を取り戻す。
第135話
孫の顔を見るためにエリムの家を訪れたヒョンシクの母は、そこでエリムの母と遭遇し、ジョンリムの姉がエリムなのだと知る。
一方ジョンリムから、避難中に無くしたカバンにはドルが入っていたと偶然聞かされたミンスは、シン家の秘密に気づき始める。
第136話
ミンジョンの両親に結婚できないと伝えたヒョンシクは、ミンジョンに責められ、ついに子供がいることを明かす。
ミンスはジョンリムにカバンを無くした日付を聞こうとするが、
そこにやって来たムンチョルに、姉に近づく資格はないと言われてしまう。
第137話
ヒョンシクの母から渡された封筒の中身が多額の小切手だったことで、エリムの母はその金の意味に不安を募らせる。
母からソンジェの父親はヒョンシクだと明かされたジョンリムは、
ヒョンウと義理の兄妹となってしまうことの辛さをミンスに打ち明ける。
第138話
黙って連れて行かれたソンジェを連れ戻すため、エリムはヒョンシクの家に電話をするが冷たくあしらわれる。
ヒョンシクとも連絡が取れず、家の住所も分からず、エリムは為す術を失い憔悴する。
家に帰り、事態を知ったヒョンウは母の行動を非難する。
第139話
ヒョンウは母の反対を押し切り、ソンジェをエリムの家に連れて行く。
そこでヒョンウに出くわしたヒョンシクは、兄がエリムとの関係を知っていたことに驚き、なおも自分を気遣う兄に感謝する。
そんな矢先、熊の企みにより建設現場に事故調査が入る。
第140話
エリムの母はヒョンシクの母に小切手を返し、ソンジェを連れて行くならエリムを殺してからにしろと声を荒げる。
ミンジョンがあまりにも不憫でならないヒョンシクの母は息子との結婚を諦めるよう話すが、
ミンジョンはエリムに会わせて欲しいと言う。
第141話
エリムを呼び出したミンジョンは、子供をえさに彼の人生を台無しにしないでと言うが、
彼に同じ苦痛を2度も与えてしまうことはできないとエリムは返す。
ヒョンシクは忠告を無視してエリムに会ったミンジョンに、エリムと息子のほうが大切だと告げる。
第142話
以前、ヒョンウが結婚したいと言っていた女性がエリムだと気付いたミンジョンは、そのことをヒョンウに尋ねる。
ヒョンシクはミンスに、工事が終わるまでは自分に手を出さないでほしいと頼む。
一方、チドは大事な話があると言ってヨンソクを呼び出す。
第143話
ヨンソクに会ったチドは、娘の責任を取らなければ世間から抹殺すると脅す。
建設事故に絡んで検察に連行されたヒョンシクは、事情聴取で他の容疑がかけられていることを知る。
ヒョンシクの母は式を目前に控えた息子を案じ、ミンジョンに助けを請う。
第144話
偽装工事が疑われたヒョンシクに逮捕状が出され、拘置所に移送される。
面会に行ったミンジョンは、どんな手を使ってでも拘置所から出してみせるとヒョンシクに宣言する。
一方、ミンスの祖母は熊の会社が手形を乱発しているという情報を入手する。
第145話
ミンジョンはエリムに、ヒョンシクを釈放させたいのなら彼と別れてと言う。
エリムは彼が別れると言わない限り、別れることはできないと言って拒絶する。
ヒョンシクは面会に来たエリムにプロポーズし、婚姻届を出してソンジェを戸籍に入れようと言う。
第146話
ヒョンウを面会に呼んだヒョンシクは、今の弁護士はミンジョンの父親の息がかかっているので替えて欲しいと言い、
エリムとの婚姻届をすぐに出してくれと頼む。
ヒョンウは複雑な思いを胸に仕舞い込んで、ヒョンシクの代筆で婚姻届にサインする。
第147話
ヒョンウがヒョンシクとエリムの婚姻届を出そうとしたことに母は激怒する。
ヒョンシクの母はソンジェを戸籍に入れてあげるとエリムに言うが、自分と引き離す魂胆だと悟ったエリムはそれを拒否する。
一方、ミンスは恩師といるところをダロに目撃される。
第148話
エリムはミンジョンを刺激したくないからと、婚姻届を出すのを先延ばしにする。
ヒョンシクとの面会を終えてきたエリムとヒョンウに会ったミンジョンは2人に怒りをぶつけるが、エリムもまた、
意のままに判決を左右しようとするミンジョンを非難する。
第149話
エリムの母はヒョンシクの母を訪ね、母子を引き裂かないでほしいと頼む。
そこに偶然訪れたミンジョンは、子供は自分が育てるから心配は無用だとエリムの母に告げる。
一方、ヒョンシクは面会に来たミンジョンに、俺のために人生を棒に振るなと諭す。
第150話
結婚式当日、ミンジョンは拘置所に行き、婚約破棄の重大さを教えてやるとヒョンシクに告げる。
シン家に頼るつもりのチドは再びヨンソクと会い、力を合わせていい縁を築きましょうと話す。
そんな中、ヒョンシクは弁護士から保釈申請の棄却を知らされる。
第151話
ミンジョンはエリムに愛があるなら自分には力があると言うが、居合わせたジョンリムに馬鹿にされて喧嘩になる。
手形を買い集められ、支払いの資金繰りに窮した熊はヒョンシクの仕業を疑う。
そしてエリムのもとに拘留中のヒョンシクから手紙が届く。
第152話
ヒョンシクの手紙を読んで感激したエリムはその足で面会に行き、もう迷わないと伝える。
エリムはミンジョンを呼び出し、助けてくれとは言わないが陥れることはしないでと頼む。
だがミンジョンは、10年の刑でも耐えられるのか楽しみだと吐き捨てる。
第153話
かつてヒョンウが結婚を望んでいた女性がエリムだと知った父は激怒し、ヒョンウはエリムの立場を一層悪くしたと自分を責める。
熊の会社が倒産寸前だと聞いたジョンリムは、
ミンスが会社を辞めたら船乗りになると言ったことを、彼の祖母に涙で明かす。
第154話
4年の実刑を受けたヒョンシクは周囲の勧めにも耳を貸さずに、裁判を続けるのは意に反すると言って控訴を拒む。
一方、熊は手形を買い集めていたのがミンスの祖母だと知り驚く。
祖母はミンスを自由にすれば支払期限を延期すると熊に取引を持ちかける。
第155話
エリムはソンジェのためにも控訴してと、ヒョンシクに迫る。
ミンジョンも苦しみ抜いた末にヒョンシクを諦めることを決意し、父にはこれ以上干渉させないから控訴してと言う。
一方、ミンスは祖母とジョンリムに別れを告げ、船に乗るために旅立つ。
第156話
2年が過ぎ、晴れて出所したヒョンシクはすぐさまエリムの家に向かい、幸せを噛みしめる。
一方、ヨンソクは選挙に出馬するための準備に追われ、ムンチョルは検事としての第一歩踏み出していた。
そしてミンスもまた、船員を辞めて街に戻ってくる。
第157話
エリムを連れて実家に帰ったヒョンシクは、エリムを受け入れられないと両親に言われ、ならば家を出ると言う。
原因は自分にあると負い目を感じるヒョンウは両親の説得を試みる。
一方、ジョンリムが困っているのを見たミンスはトラックの運転を手伝う。
第158話
ヨンソクは遊説中に昔の教職仲間に偶然再会する。
ヨンソクが”校長先生“と呼ばれるのを耳にした熊は、部下に2人の探りを入れさせ、ダロはそのことを興信所の所長に話す。
ジョンリムはまだ仕事のないミンスに配達員として協力してほしいと言う。
第159話
ヨンソクは正式に挨拶に来たエリムに、式を挙げ、婚姻届を出して幸せに暮らせと話す。
洋品店のカン社長は、娘が好意を寄せるムンチョルの姉がジョンリムだと知り驚く。
一方、ヒョンシクはヨンソクに、持ち主を捜して拾った金を返そうと提案する。
第160話
熊はミンスに祖母が持っている手形の期限を延長するよう頼み込む。
ヒョンシクはエリムの会社の上司を訪ね、エリムと結婚することを明かす。
そんな中、ヒョンウはヒョンシクとの隠し事が何なのかを父に問い質すが、ヨンソクは取り合おうとしない。
第161話
ミンスの恩師から東亜貿易のシン・ヨンソクがかつて校長だったことを聞き出したダロは、会社の金の出所に疑念を持つ。
ヨンソクは、ヒョンシクとエリムの結婚が他候補からの攻撃のネタにされることを恐れ、
選挙後に式を延期するよう2人に告げる。
第162話
選挙に出るのは教育を変えたいからだと言って、ヨンソクはヒョンウに協力を求める。
熊はウォルヨンを通じてヨンソクに近づき、後援者として名乗りを上げる。
そんな中、ジョンリムとミンスの乗った配達のトラックがソウルに帰る途中で故障してしまう。
第163話
トラックの故障でその日のうちに帰れなくなったジョンリムとミンスは、寒さをしのぐために旅館で一夜を明かす。
その事実を知ったチドとムンチョルは不快感を隠せない。
シン家の過去に秘密があると睨んだダロは、話があると言ってヒョンシクに近づく。
第164話
ダロにシン家の過去を探られたヒョンシクは、そこで熊が父の選挙参謀になったことを知る。
ヒョンウは熊と手を結ばないよう父に進言するが、ヨンソクは聞く耳を持たない。
一方、無事に帰ってきたジョンリムとミンスは周囲のいぶかる視線にさらされる。
第165話
ジョンリムはミンスとの結婚をムンチョルに宣言する。
両親にも猛反対される中、せめて母さんには認めてほしいと懇願する。
ヒョンシクは熊の選挙協力について父に忠告し、何よりもまず拾った金を返そうと言うが、ヨンソクは全く取り合おうとしない。
第166話
ダロは会社に押しかけて、ドンシン貿易の設立資金について調べているとヒョンシクに告げる。
ヒョンシクはミンスを呼び出し、カバンの件で知っていることを問い質す。
ジョンリムの結婚話を聞いたエリムは、ミンスなら幸せにしてくれると賛成する。
第167話
ヒョンシクはミンスから、拾ったカバンの持ち主は自分たちのよく知る人だと明かされる。
そして祖父が醸造所を営んでいたというエリムの話を思い出し、イ家の物ではないかと不安になる。
ミンスはジョンリムとの結婚をヒョンウに打ち明け、祝福される。
第168話
ヒョンシクはエリムから新信醸造所の社長の娘だったことをそれとなく聞き出す。
一方、選挙活動の本格化を受け、ムンチョルら検察は候補者の調査を始める。
母に結婚を認めてもらったジョンリムは、2人で挨拶に来るように言われたとミンスに報告する。
第169話
イ家に挨拶に行ったミンスは、チドに罵倒され、ムンチョルにも冷遇される。
ヒョンシクは新信醸造所の前所有者のことを部下に調べさせ、拾ったカバンがエリムの家の物であることを確信する。
そんな中、ヒョンウは教職への思いを再び募らせていた。
第170話
ヒョンシクは父に、拾ったカバンの持ち主が分かったから金を返そうと言う。
だがヨンソクは、事業資金欲しさに嘘をついていると疑って取り合わない。
ミンスはヒョンシクに呼び出され、家族を失いたくないからカバンの話は誰にもするなと釘を刺される。
第171話
真実を知った後のエリムとの関係が不安になったヒョンシクは、仕事中のエリムを無理やり連れ出して婚姻届を出す。
一方、チドはミンスの祖母を訪ね、検事がいる家にヤクザは入れられないと罵倒する。
孫を心配した祖母は結婚を諦めるようミンスに話す。
第172話
家族3人で釜山の海を訪れたヒョンシクは、自分の過去を後悔しているとエリムに話す。
チドの暴言に怒りが治まらないミンスの祖母は、家に押しかけ、何が何でも孫とジョンリムを結婚させるとたんかを切る。
ヒョンウは教職に戻るつもりだと父に明かす。
第173話
ヒョンシクとエリムが婚姻届を出したことを受け、両家は正式な顔合わせをして式の日取りを決める。
ダロはヒョンシクを訪ね、釜山の当時の取引先から支払いは常にドルだったと聞いたと言い、
さらに、ドルの入ったカバンを無くした人を知っていると脅す。
第174話
ダロはヒョンシクに、秘密を明かされたくなければ拾った金を半分よこせと迫り、白を切るヒョンシクに3日間の猶予をやると言う。
熊は、遊説に人が集まらず不安を抱えるヨンソクに付け込み、選挙の全てを自分に任せるよう申し出て、覚書を書かせる。
第175話
ヒョンシクに欺かれ、ダロは脅迫の現行犯で逮捕される。
ムンチョルは警察署で、拾った金を着服したヒョンシクを捕まえろとダロが騒いでいるのを耳にして、ドンシン貿易のことを父に尋ねる。
しかし、チドは選挙の不正なら大目に見てやれと言う。
第176話
ヒョンシクはダロに金の問題は選挙後に話し合おうと言う。
ダロの恐喝事件が示談になったと聞いたムンチョルは、シン・ヨンソクに関する調査を担当したいと上司に申し出る。
ヒョンシクはエリムの家に挨拶に行き、家族と食卓を囲み幸せな時を過ごす。
第177話
熊は釈放されたダロに選挙の邪魔をするなと釘を刺す。さらに形勢逆転のため、人気候補の中傷号外をばら撒く。
一方、興信所の所長はダロに内緒でヒョンシクを訪ね、決定的な証拠を突きつけて金を要求する。
ヨンソクは要求を飲もうとヒョンシクに話す。
第178話
ヨンソクから脅迫の相談を受けた熊は、興信所の所長を黙らせ、ダロを地下室に閉じ込める。
式を目前に控えたエリムはウエディングドレスを試着して、母と喜びを実感する。
そんな中、釜山からムンチョルのもとに、シン家が避難した時の資料が届く。
第179話
チドは酒に酔ったダロから、カバンを拾ったのはシン家だと明かされて愕然とする。
会社に怒鳴り込んで来たチドにヨンソクは白を切るが、チドは必ず罪を暴くと告げ、エリムとの結婚も認めないと言う。
ヨンソクは困ったことが起きたと熊に相談する。
第180話
式前日、親子3人で楽しい時を過ごし実家に帰ったエリムだが、無くしたカバンはシン家が拾ったのだと告げられ呆然とする。
ミンスから、カバンの件をチドが知ったと聞いたヒョンシクは、
イ家に土下座して謝ると父に言うが、父は式を延期すると言う。
第181話
結婚式の朝、激痛に襲われたエリムは病院に担ぎ込まれ、精神的なショックから流産してしまう。
一方、そんな事態になっているとは露も知らず、ヒョンシクは式場でエリムを待ち続けるが、
遂に現れなかったことで彼女の怒りの大きさをおもんぱかる。
第182話
病院で目を覚ましたエリムは、流産を知り、ヒョンシクに会うと言って取り乱す。
怒りに駆られたジョンリムはシン家に押しかけ、犯した罪の深さを思い知らせてやるとヨンソクに言い放つ。
事情を全く知らないヒョンシクの母はヨンソクに説明を求める。
第183話
翌朝、エリムはヒョンシクに会うため、病院を抜け出し家に帰る。
しかしその頃、悲しみに打ちひしがれたヒョンシクは、教師に復職した兄に会いに水原の学校を訪れていた。
一方、ムンチョルはヨンソクを裁くため、中傷号外の事件を担当すると申し出る。
第184話
エリムの流産を部下から聞いて病院に駆けつけたヒョンシクは、ジョンリムの反対を振り切ってエリムを連れて帰る。
ダロからイ家が無くしたカバンの話を聞いたカン社長は、
ヒョンシクの母を訪ねて非難するが逆に怒りを買って追い出されてしまう。
第185話
チドを訪ねたヒョンシクは、建設中の住宅が完工したら東亜住宅を譲ると言うが、
チドは今までの苦労を考えるとそれでは足りないと突っぱねる。
ヒョンシクを呼び出した母は、事情は何も聞いてないが家族が大事なら同居するしか方法はないと促す。
第186話
エリムはシン家に入る決心をしたことをヒョンシクに告げ、2人は引越しの準備をする。
妻からそのことを聞いたヨンソクは反対するが、ならば自分が出て行けと言われてしまう。
そんな中、検察に中傷号外に関する密告電話が入り、ムンチョルが対応する。
第187話
シン家への引っ越し当日、話を聞きつけたジョンリムはミンスの制止を振り切ってエリムを止めに行くが間に合わない。
エリムがシン家に入ったと聞き、人質に取られたも同然と決めつけたチドは、
ヒョンシクを訪ねて東亜住宅を譲る覚書を書けと迫る。
第188話
ヨンソクは同居の挨拶をするエリムを仕方なく受け入れるが、漠然とした不安を覚える。
一方、エリムの母は、エリムがシン家に入ったことに不快感を表すジョンリムとムンチョルに、
エリムの家族を引き裂くつもりならば構わずやればいいと声を荒げる。
第189話
エリムは自分の父にヒョンシクが会社を譲るつもりだと知り、ヒョンシクの決意に感謝する。
ヒョンシクはエリムに、兄はカバンの件を何も知らないのだと明かす。
一方、ウォルヨンから東亜住宅がチドに譲渡されるという話を聞いたヨンソクは激怒する。
第190話
ジョンリムは事情を知らずに会いに来たヒョンウに恨みをぶつけようとするが、エリムが駆けつけて何も話さないでと説得する。
熊は不正選挙で自分を検察に売ろうとしているダロを血眼で捜す。
ムンチョルは東亜住宅を受け取れないとヒョンシクに告げる。
第191話
ヨンソクは妻とヒョンシクに説得され、エリムが仕事を続けることを認める。
熊に追われるダロはチドを訪ね、逃亡資金を用意するよう迫る。
そんな中、ジョンリムの工場の持ち主が熊の仕組んだ賭博で大損させられ、工場が差し押さえられてしまう。
第192話
ジョンリムの工場を狙った人物は熊だとミンスは確信する。
そして今回の件は、
恨みを晴らそうとするムンチョルがヨンソクの選挙違反を捜査していることに対する熊の警告だとヒョンシクに話す。
一方ダロは、家に匿ってもらうことでチドと話をつける。
第193話
工場の差し押さえが仕組まれたものだと気づいたムンチョルは、
こんな目に遭うのはクズと付き合う姉たちの自業自得だとジョンリムを非難する。
ヒョンシクは工場の件をヨンソクに伝え、熊と手を切らなければシン家もイ家も崩壊してしまうと忠告する。
第194話
ジョンリムから差し押さえがシン社長の仕業だと聞いたエリムは、そのことをヒョンシクに確認する。
ヒョンシクは熊を呼び出し、父と手を切らなければ父を落選させると脅す。
一方、熊はダロを捕まえ、社長の座と引き換えにある条件をダロに突きつける。
第195話
チドは選挙前に東亜住宅の名義変更をしたほうがいいとウォルヨンにけしかけられ、今すぐ会社を譲るようヒョンシクに迫る。
それに対しヒョンシクは、今は父の不正への関与が疑われて迷惑をかける可能性があると説得するが、チドは意に介さない。
第196話
ムンチョルの捜査をやめるよう頼み込むヨンソクに、エリムは父に謝罪してほしいと話す。
熊は工場の件から手を引く代わりに選挙の邪魔をするなとヒョンシクにクギを刺す。
そうとは知らずにジョンリムは、ヨンソクの過去を暴くため新聞社に電話する。
第197話
エリムにムンチョルを説得させようとした父に激怒して、ヒョンシクは家を飛び出す。
翌朝、ジョンリムは新聞に目を通すが、ヨンソクの過去を暴く記事が出なかったことですっかり落胆してしまう。
しかしその日、東亜貿易に新聞記者が取材にやって来る。
第198話
記者はヨンソクに事実確認を迫るが、熊に脅され退散する。
ヒョンシクはジョンリムをかばって自分が密告したと嘘をつき、ヨンソクに殴られる。
エリムはジョンリムの取った行動をとがめヒョンシクの努力を伝えるが、ジョンリムの怒りは収まらない。
第199話
検察庁に投書が入り、シン候補との裏取引を疑われたムンチョルはそれを一方的にヒョンシクの仕業だと決め付ける。
投書の件を熊に質したヨンソクは、
すべてはシン社長の指示でやったことだとうそぶく熊を目の当たりにして、熊の恐ろしさを思い知る。
第200話
酒に酔ったジョンリムが、8年前に戻れるならミンスは要らないと言ったのをミンスは偶然聞いてしまう。
ムンチョルは事件から手を引けと上司に言われ、
選挙前にすべてを明らかにしなければシン社長を逮捕して捜査を進めるとヒョンシクに伝える。
第201話
ミンスはジョンリムに愛となれ合いは違うと言い、結婚を考え直そうと伝える。
ヨンソクはヒョンシクに諭され、熊との関わりを断ち切るために記者会見を開き、そこで何もかも明かす決心をする。
一方、熊はヨンソクと連絡が取れないことを不審に思う。
第202話
ヨンソクの記者会見場に熊の部下たちが乗り込み暴れるが、待っていたかのように警察が到着して会見は続行される。
報告を聞いた熊は、自分が嵌められたのだと気づき激怒する。
ミンスは結婚をやめると言ったことを非難するジョンリムに理由を明かす。
第203話
選挙当日、記者会見の模様が新聞に掲載され、ヨンソクの過去がすべて世間に公表される。
自分に罪を着せる内容に激怒した熊は、シン社長を連れて来いとウォルヨンを恫喝する。
一方、カバンの件を一切知らなかったヒョンウは記事を読んで愕然とする。
第204話
記事にショックを受けたヒョンウは家に電話をかけるが何も言葉にならない。
ウォルヨンは熊の指示でシン家を訪ねるが、ヨンソクの妻に熊とグルだろうと言われ追い帰されてしまう。
一方検察では、捜査の公正さを保つためムンチョルが担当から外される。
第205話
ヒョンシクを呼び出した熊は、自分を切ればシン社長も無事ではいられないと告げる。
記事を見た有権者はヨンソクに好意的な反応を示すが、ユニオン商事の支社長はヒョンシクに軽蔑のまなざしを向ける。
ミンスは祖母から結婚をやめる理由を問われる。
第206話
ヒョンウはヒョンシクの前で、何も知らずに生きてきた自分を激しく責める。
翌朝、選挙の開票結果が出てヨンソクは国会議員に当選。
支援者に挨拶をするヨンソクの前にヒョンウが姿を見せるが、声をかけてきた父を避けるようにヒョンウはその場を去る。
第207話
ジョンリムは訪ねてきたヒョンウに、学校に戻って何事もなかったように暮らせばいいと冷たく言う。
当選を機に動き始めた熊は、ヨンソクに電話して俺の存在を忘れるなと脅す。
ヒョンシクの母はイ家を訪れ、エリムを大事にすることで罪を償うと謝罪する。
第208話
ウォルヨンはシン家に祝い花を持っていくがヨンソクの妻に激しく罵倒される。
そして何もかも嫌になったから金を巻き上げて釜山に帰ろうと熊に話す。
一方ヨンソクは、あなたのせいで子供たちが苦しんでいると妻に言われ、悲痛な思いを胸に抱える。
第209話
ヨンソクは水原の学校にヒョンウを訪ね自分への理解を求めるが、ヒョンウは言い訳ばかりの父に失望する。
その帰り道、ヨンソクは熊に拉致され、東亜貿易を譲らないと選挙の委任状を公開すると脅される。
ヒョンシクはそれを聞いて、ある行動に出る。
第210話
熊に罠を仕掛けるつもりのヒョンシクは、東亜貿易の代わりに同じだけの金をやると提案する。
保護者から懲戒処分を求める声が上がっていると知ったヒョンウは辞職を決意するが、
どこかエリムを思い出させる音楽の先生に辞めないでほしいと励まされる。
第211話
ユニオン商事との取引打ち切りをめぐり、ヒョンシクはエリムに会社を辞めろと言って喧嘩になる。
荒んだ自分の心を見透かすようなミンスの言葉が胸に突き刺さったジョンリムは、
自分を支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを忘れていたことに気づく。
第212話
ムンチョルの協力を得たヒョンシクは熊を呼び出し逮捕を目論むが、裏をかかれる。
最後の手段に出た熊はシン社長の委任状をウォルヨンに託す。
ジョンリムは結婚後の新居になるはずだった家を買おうとするが、ミンスの祖母に断られてしまう。
第213話
ヒョンウに名義変更された東亜貿易を手に入れるため、熊は水原の学校を訪れてヒョンウを言葉巧みに連れ出す。
一方、ミンスはダロに取引を持ちかけて熊の居場所を調べさせる。
熊が兄に何かをしでかすと確信したヒョンシクは急いで水原へと向かう。
第214話
ヒョンウを拉致した熊は東亜貿易を放棄しろと暴力で迫る。
だがヒョンウは、持ち主は他にいてお前に権利はないと言って拒む。
拉致現場を発見したヒョンシクは、1人で踏み込み負傷した兄を抱えてその場を去ろうとするが、
熊は2人に銃口を向ける。
第215話
熊の放った銃弾にヒョンウが倒れ、駆けつけた警察に熊は逮捕される。
撃たれたヒョンウは病院に運ばれるが、出血多量で危険な状況に陥る。
病院に駆けつけたジョンリムがヒョンウに輸血して手術は成功するが、医者は意識が戻るかどうかが問題だと言う。
第216話
輸血の礼を言うヒョンシクに、ジョンリムは避難中に輸血してもらった借りを返したのだと言う。
ヒョンシクは、貸し借りでなく、兄は人として当然のことをしただけだと諭す。
病院に到着したヒョンウの母は何度も名を呼ぶが、ヒョンウは目を覚まさない。
第217話
イ家を訪ねてきた亡き祖父の執事は、祖父が戦前に学校を建てる土地を買っていたと話す。
ヨンソクは未だ意識の戻らないヒョンウの日記を読み、後悔の涙を流す。
一方、病院ではエリムの呼びかけに答えるかのように、ヒョンウが翌朝意識を取り戻す。
第218話
土地の名義が自分でないことを知ったチドは、その土地に住宅を建てると言うが、
名義人である子供たちは祖父の遺志を継いで学校を建てると言う。
ジョンリムはヒョンウを見舞いに行くが、病室で親しげな女性の姿を見かけ、声をかけずに幸せを祈る。
最終話
エリムが身ごもったと知り、ヒョンシクはそれまでの道のりを思い起こす。
ヨンソクから東亜貿易の権利を譲り受けたヒョンウは、教育のためにそれを全額寄付する。
ヒョンシクとエリムはソンジェを連れ、父と祖父の夢を叶える学校の建設予定地を訪れる。