あなたは星 【TV小説 KBS 全196話】
(2010 日本TVN 1回2話)
第1話
1970年。チョンラン女子高校に通うインギョンとファヨンは血は繋がらないが姉妹のように育っていた。
しかしインギョンが愛人の娘であった為、二人の間には言い知れぬ確執があった。
ある日、二人はソウルへ出かけファヨンはミスコン、インギョンは志望大学へ赴く。
インギョンはそこで本を大量に抱えたジョンウという男性に出会う。
第2話
帰りの列車で中を見ると「明日会おう」というジョンウのメモが入っていた。
レコードからは美しい音楽が流れる。
しかし、約束の時間になってもインギョンは家を出ることが出来ずにいた。
第3話
ファヨンは学校で「セブンクラブ」という不良グループを作り、母親を嘆かせていた。
インギョンの苦言にも反発するばかりで聞く耳を持たない。
ある日、二人の学校に新任の英語教師が赴任するが、それはインギョンがソウルで出会ったジョンウだった。
第4話
クラスの女子達はハンサムなジョンウに大騒ぎ。
インギョンもトキメキを隠せない。
ファヨンは仲間達と酒を飲み千鳥足になって帰る途中ジョンウに会うが、彼の前で倒れてしまう。
第5話
停学になるかもしれないと思ったファヨンは、家出をしてしまう。
放課後ファヨンの家を訪ねたジョンウはそこで、ファヨン、インギョンの複雑な家庭環境を知る。
第6話
インギョンとジョンウはソウルまでファヨンを探しに出かけるが、彼女の足取りはつかめない。
一方ファヨンは、騙されて飲み屋のホステスを無理やりやらされていた。
第7話
ファヨンから電話をもらったジョンウは彼女を連れ戻す為に100万ウォンを用意し再度ソウルへ赴く。
学校へ戻ったファヨンは感謝の気持ちを伝えようと職員室を訪れるが、
仲良く話すインギョンとジョンウを見かけ言い知れぬ嫉妬を覚える。
第8話
ジョンウは自分が使っていた英語辞典をファヨンに渡し勉強を頑張るようにと言う。
誰からも優しくしてもらったことのなかったファヨンは、ジョンウの優しさに戸惑うが、
ありがたく思い幸せを感じほのかな恋心を抱くようになる。
第9話
英語辞典の事を気にするインギョンはジョンウと目を合わせようとしない。
ファヨンにインギョンの様子を聞きにいったジョンウはうっかり彼女の制服にインクをこぼしてしまう。
寄り添う二人の姿を見たインギョンは誤解し泣きながら教室を後にした。
第10話
些細な誤解からギクシャクしているインギョンとジョンウ。
そんな時、ソウルではジョンウの見合い話が持ち上がっていた。
仕方なくソウルへ向かうジョンウであったがインギョンへの募る思いが断ち切れず見合い相手を残して立ち去ってしまう。
第11話
ファヨンはジョンウの部屋で待ち伏せをし、愛の告白をするがジョンウは戸惑うばかり。
誤解を解こうとやってきたインギョンはそこで泣きながらジョンウにすがりつくファヨンを見て、
ショックを受け寝込んでしまった。
第12話
病気のインギョンを愛おしく思ったジョンウは、彼女を自転車に乗せて海まで連れて行く。
そこで2人は愛の告白をし、気持ちを確かめ合う。
翌日から2人は交換日記に自分の思いを書き綴り愛を育んでいく。
数ヵ月後インギョンとファヨンは大学1次試験の日を迎えた。
第13話
1次試験を無事に終えたインギョンはジョンウと楽しい時を過ごしていた。
しかし試験に失敗したファヨンはジョンウの家の前に座り込み途方にくれる。
翌日ファヨンはジョンウに自分のことが嫌いなのか、インギョンがいるから興味がないとかと問い詰める。
第14話
ファヨンに告白されたジョンウは「教え子以上の感情はない」とはっきり断る。
ジョンウの気持ちが自分に向かないのはインギョンのせいだと思ったファヨンはインギョンを呼び出しつらく当たる。
一方大学試験の結果、インギョンは合格するがファヨンは予想通り落ちてしまっていた。
第15話
試験に落ちたファヨンは学校をサボり海へ行く。
彼女が試験に落ちたことで母親は落胆し、ファヨンを責める。
優しい言葉をかけるジョンウに対しても素直になることが出来ない。
交換日記でジョンウの誕生日を知ったインギョンは学校の教室で2人で初雪を見ながらお祝いをする。
第16話
失恋のショックから立ち直れないファヨンは、自暴自棄になり遅くまでディスコに入り浸るようになっていた。
インギョンとジョンウは順調に愛を育んでいたが、2人の愛の交換日記を盗み見たファヨンは怒りを通り越した絶望に陥り、
さらに歪んでいくのであった。
第17話
ディスコで踊っているファヨンを見たジョンウは彼女を叱るが、逆に教師と生徒の恋愛を責められてしまった。
ファヨンが交換日記を読んだことを知り、インギョンはファヨンと喧嘩をしてしまう。
数日後、ファヨンは小さな工場へ面接に行き、インギョンはジョンウと共に大学受験のためソウルに向かった。
第18話
ソウルの大学に願書を出したインギョンは、ジョンウの家へ向かう。
そこで初めて彼がファシン製菓の一人息子で大金持ちだということを知った。
ファヨンは工場の面接も落とされ、再度ジョンウに告白するが断られてしまう。
追い詰められたファヨンは衝動的に自殺を図ってしまう。
第19話
睡眠薬を飲んだファヨンは一命を取り留めるが、インギョンは自分のせいではないかと負い目を感じてしまう。
翌日退院したファヨンは久しぶりに学校に登校し、そこでジョンウの両親を見かける。
それは、自分がオーディションを受けたファシン製薬のミン会長夫妻であった。
第20話
ジョンウは両親にインギョンを紹介しようとするが、ミン夫妻はそれを拒否し帰ってしまう。
気の浮かないジョンウは泥酔状態で家に帰るが、その様子を見ていたファヨンはある悪知恵を考え付くのだが・・・。
第21話
翌朝、目を覚ましたジョンウは隣で眠るファヨンを見て仰天する。
朝帰りをするファヨンの姿を見た大家のせいで噂があっという間に町中に広がってしまい、
ジョンウは生徒達からも授業をボイコットされてしまう。
第22話
あらぬ疑いをかけられてしまったジョンウはインギョンに身の潔白を説明する。
信じあう二人の姿を見かけたファヨンは一層惨めな気持ちになるだった。
数日後告げられた学校側の処分はファヨンは退学、ジョンウは免職という厳しいものであった。
第23話
ジョンウは潔白を信じない校長に、自分はどうなっても良いのでファヨンを退学させないでほしいと懇願する。
噂を聞きつけたファヨンの両親はジョンウに詰めより責任を取らせようとするが、
そんな中でも「インギョンを愛している」と言ってしまう。
第24話
生徒達に別れの挨拶をするジョンウは思わず涙ぐんでしまうが、その気持ちは生徒達も同じであった。
ジョンウが去った後、渡された封筒の中に入っていた手紙を読んだインギョンは彼を最後まで信じきれなかった自分を責める。
翌朝、ファヨンの両親はソウルにあるジョンウの家を突然訪問する。
第25話
ファヨンの両親はソウルのジョンウの家を訪ね、ファヨンとの結婚を迫る。
話を聞いたジョンウの母親は大反対し、そのショックから寝込んでしまった。
一方両親がソウルに向かったという話を聞いたファヨンは慌てて後追うが、彼女が目にしたのは自分の親がひざまづいて
ミン会長夫妻に懇願している姿だった。
第26話
ファヨンの母親は結婚話が上手くいかないのは全てインギョンのせいだと彼女を責めていた。
ミン会長夫妻はジョンウに日程を早めてアメリカへ留学するように進めるが、ジョンウは今回の一件の責任を取る為に、
軍隊に入隊すると心に決めていた。
第27話
ジョンウの入隊をミン会長夫妻は辞めさせようとするが、彼は頑なに拒否する。
ファヨンの母親も彼女の将来を考え、叔母のドンジャからバス乗務員の仕事を紹介してもらえるように手配する。
一方大学2次試験控えたインギョンは一人ソウルに向かっていた。
第28話
試験を無事に終えたインギョンは初めてジョンウと出会った木の下に一人佇んでいた。
そこへ思いがけずジョンウが現れる。
募る思いを確かめ合いながら3日後の入隊の日に2人は一緒に訓練所まで行く約束を交わす。
第29話
ファヨンの父でインギョンの養父のドンピルが不法医療行為で逮捕されてしまった。
その上、遺族からは多額の賠償金を請求され一家は窮地に立たされる。
そんな中、ジョンウが入隊を希望した理由はファヨンのせいだと思ったミン会長夫妻はある決心の元、ファヨンの家を訪れる。
第30話
インギョン一家の危機を知った友人のミンギは実力者の父親に一家を助けてほしいと懇願していた。
一方ジョンウはソウル駅でインギョンを待っていたが、賠償金を請求するヤクザたちが大暴れをしていたため、
彼女は家を出られずにいた。
第31話
ジョンウは入隊し、インギョンと手紙で愛を育んでいた。
ファヨンの母親のクムブンはドンピルの示談金の工面に奔走するが、インギョンの母親のエシムはお構いなしに遊びほうけていた。
大学に合格したインギョンは町で友達のミンギとばったり出会う。
ちょうど彼も受験に合格し家族が派手にお祝いをしていた所だった。
第32話
大学に合格したインギョンだったが、養父ドンピルの示談金すら工面できない状況に苦悩する。
そんな中ファヨンはソウルの演劇学校に通いたいと言い出し、母親のクムブンを更に困らせる。
考えあぐねたクムブンは、今住んでいる家を出て生活の規模を縮小し何とか金策を練るのだが・・・。
第33話
ドンピルの示談金のためにファヨン、インギョンの家族は6人で一部屋に住むことになる。
窮屈な生活の中、インギョンは軍隊にいる恋人ジョンウのことだけを思い、自分を励ましていた。
ある日ファヨンはインギョンの荷物の中にジョンウ宛の小包を見つけ、彼の部隊の住所を知ってしまう。
第34話
ジョンウを訪ねて軍隊に赴いたファヨンだったが、そこでジョンウの両親ミン会長夫妻に会ってしまう。
最愛の息子を陥れたファヨンに対して夫妻は冷たく、ジョンウには会わせないと一蹴されてしまった。
一方ミンギはようやく思い切ってインギョンに告白するが、彼女の心にはジョンウがいるため受け入れることができない。
そんな中、インギョンたちの部屋で練炭ガス漏れ事故が起きてしまう。
第35話
事故の被害は大きくなかったが、インギョンは自分達の生活を惨めに思っていた。
やっと刑務所から出てきたドンピルは、エシム達の心配ばかりをしてクムブンの立場がない。
それでもクムブンはインギョンの学費のために行商をすると言ったため、ファヨンは憎しみのあまりインギョンを殴ってしまう。
第36話
ジョンウの小隊は射撃大会で優勝し休暇が取れることになった。
喜び勇んでインギョンの勤める バス会社に連絡するが、電話に出たのはファヨンだった。
ジョンウは「13時に行く」という伝言を残しインギョンに会える日を心待ちにする。
当日何も知らないインギョンはミンギからの誘いで出かけようとするが、そこに立っていたのは愛するジョンウだった。
第37話
やっと再会したジョンウとインギョンは海辺でお互いの愛を再確認する。
恥ずかしがるインギョンにジョンウは優しく、くちづけし指輪を渡した。
そんな2人の様子を影で見ていたファヨンは胸を痛めるが、なす術もなくふらふらとバスに戻る。
気分が悪くなってしまったファヨンは吐き気を催し、その時彼女の頭の中に悪魔の囁きが聞こえ、
一世一代の大芝居を打つことを心に決める。
第38話
ジョンウとインギョンは束の間のデートを愉しんでいた。
二人で記念撮影をし、その後ジョンウの両親の家へと向かう。
外出しているミン会長夫妻の代わりに突然現れたのは、深刻な面持ちのファヨンであった。
なんと彼女は「ジョンウの子供を妊娠した」と驚くべき告白をする。
第39話
ファヨンの突然の告白にショックを受けたインギョンは止めるジョンウを振り払い、家を飛び出してしまう。
身に覚えのないジョンウはファヨンを責めるが彼女も一歩もひかない。
ちょうど帰宅したミン会長夫妻も衝撃を受けるが、息子と会社の将来を考え、
仕方なくファヨンの両親に挨拶する為彼女の家を訪ねることにする。
第40話
ジョンウはインギョンに会いに行こうとするが、バスに乗り遅れてしまう。
インギョンは2人で過ごした学校で思い出に浸り、ジョンウは海でインギョンを思いながら絶叫する。
ファヨンのついた嘘で一瞬にして2人の愛は壊れてしまった。引き裂かれた2人はもう2度と元には戻れないのだろうか?
第41話
ミン会長夫妻が立ち寄ったという噂が町中に広がり、ファヨンの住む家ではお祝い会が行われる。
娘のインギョンが悲しみにくれている姿を見て、エシムは胸を痛めていた。
元気のないインギョンは、彼女に会えるのを楽しみにして会社の前で待っていたミンギに気づかず素通りしてしまう。
そこへジョンウが現れ3人は複雑な感情でその場に立ち尽くしてしまう。
第42話
インギョンはジョンウのことを諦めなくてはならないと苦しんでいた。
ジョンウは疲弊していく彼女に己の過ちと情けなさを詫びる。
2人の愛を終わりにしようと決心したインギョンにとっては絶望しか残っていなかった。
インギョンは最後になるであろうジョンウの抱擁を振りほどき立ち去る。
一方ファヨンは自分の悪運を呪いながらも後には引けなくなり、結婚の準備を始める。
第43話
ジョンウはある決心の元ベトナム戦へ志願する。
何も知らないファヨンはジョンウとの幸せな結婚生活を想像していた。
ファヨンの幸せそうな姿を見て、クムブンとドンピルも嬉しく思う。
喜んでいるファヨンを姿を見たインギョンは更に落ち込むが、全てを運命だと思い受け入れようと努力する。
ある日ファヨンはインギョンとジョンウの幸せそうな写真を見つけてしまい、これが元で2人は口論してしまう。
第44話
ジョンウのベトナム戦志願を聞き、ミン会長夫妻とファヨンは慌てて部隊に確かめに行く。
泣いてすがる両親に「時間が欲しい」と許しを求めるジョンウ。
両親へ最後の挨拶をするジョンウの姿を見たファヨンは「妊娠は偽りだった」と跪いて告白し懺悔する。
その嘘のせいで、人生が狂ってしまったジョンウは絶望を味わうのだった。
第45話
家に戻ったファヨンからジョンウの話を聞いたインギョンは居ても立ってもいられない。
思いつめた彼女は仕事を投げ出し、ジョンウの部隊へと向かう。
ベトナムへ発つ為、衛兵所を通り過ぎようとしたトラックの前に身を投げ出し停車させたインギョンは、
ジョンウの名を泣きながら叫んでいた。
第46話
ジョンウはベトナムでもインギョンのことが恋しくて仕方がない。
その愛こそが、つらい戦いに耐え生きていく理由になっていた。
一方インギョンは会社でホンギという男性に会う。
彼はミンギの兄で、インギョンが働くバス会社の跡取り息子であった。
第47話
ミン会長夫妻はジョンウがベトナム戦争に志願したのは、ファヨンとの結婚を望んでいないからではないかと勘ぐり、
ファヨンに結婚の話を水に流そうと話す。
一方清純なインギョンに興味を抱いたホンギは、何かとインギョンにちょっかいを出すが彼女の反応は冷たい。
しかしその態度が一層ホンギを奮い立たせることになっていた。
第48話
ファヨンの告白でインギョンに対する罪悪感が晴れたジョンウは、無事に除隊し彼女と再会する日を夢見て訓練に専念していた。
ファヨンはミン会長夫妻からの申し出に酷く落胆し、
またクムブンからも「望まれない子供を産んで人生を無駄にするな」と言われ苦しむことになる。
第49話
ファヨンはジョンウと結婚できず、また家族からも責められ「必ず成功して今の人生を見返す」と心に決め、
ソウルのカツラ工場への就職を決心する。
インギョンの母、エシムは隣人のダンス教室に刺激を受け、ドンピルの目を盗んでレッスンに通うようになる。
第50話
カツラ工場に就職したファヨンはミン会長夫妻からもらった結婚指輪を返しにジョンウの家に向かう。
そこで心臓発作を起こしたジョンウの母を救うのだが、
彼女のせいで息子がベトナムに行ってしまったと思っている母親の態度は冷たかった。
その頃バス会社では、父親との間に確執のあるホンギが、
父親に気に入られる最後のチャンスを生かそうとインギョンに本気で助けを求めていた。
第51話
ジョンウはファヨンが告白した内容を手紙に書き、インギョンに送る。
ファヨンは傷心のまま工場でミシンを回し事故に遭ってしまう。
父イッテに認められようと最善を尽くすホンギ。インギョンにはそんな彼の姿が今までとは違って見えてきていた。
彼のまっすぐな姿に少しずつ好感をもつようになる。
第52話
ホンギはインギョンの机の中からジョンウとの仲睦まじい写真を見つけ、嫉妬を覚える。
その日、インギョンは不吉な予感に包まれ不安になっていた。
ちょうどその時間、ジョンウの部隊に突然の作戦命令が降りた。
ジョンウは命を落とすかもしれないと覚悟し、本部に残る同僚にインギョンとの交換日記を託して前線に飛び込んでいった。
第53話
早朝、ミン会長夫妻はジョンウが作戦中にベトナム軍に撃たれ、戦死したという絶望的な連絡を受ける。
ジョンウの死で倒れてしまった母親だったが、ジョンウの子供を身ごもったファヨンだけが、
ミン会長夫妻にとっての最後の希望だということに気がつく。
第54話
ミン会長夫妻から「ジョンウの子供を産んで欲しい」と言われたファヨンは良心の呵責を感じながらも頷いてしまう。
ファヨンの気持ちを確かめた夫妻はドンピルとクムブンにジョンウの事を伝え、
ファヨンを実の娘のように可愛がるから子供を産ませて欲しいと懇願する。
ジョンウの戦死をその時知ったインギョンは、悲しみと絶望で正気を失い「ジョンウを死なせたのはあなただ」と
ファヨンを責める。
第55話
ファヨンの決心は変わらず、結局ソウルに行くことになる。
インギョンは愛する人を失った自分よりも、恐ろしい戦地で死を迎えたジョンウの事を思い胸が張り裂けそうになる。
ソウルではお腹の子供の検診の為、産婦人科に行かなくてはならなくなったファヨンが青ざめていた。
第56話
産婦人科に出発しようとしたその時、ジョンウの失踪を伝える通知書と認識票が届き、ジョンウの母親は倒れてしまう。
それを見たファヨンもまた彼の死を実感して涙を流すのだった。
一方ホンギは欠勤したインギョンを心配していたが、彼女への気持ちに気づいたのは父親のイッテであった。
彼はホンギを強く育てようと冷たく接していたが常に気にかけていた。
第57話
ホンギはインギョンの家を訪ねた時に、幼い弟のホギョンからベトナム戦争に行ったジョンウが戦死したという話を聞く。
そして彼はインギョンの郵便物の中にジョンウが送った軍事郵便があることを見て苦悩する。
悲しみで正気を失っているインギョンは仕事でミスばかりだったが、理由を知っているホンギは心苦しく思う。
一方、ファヨンはミン会長夫妻の温かい愛の中で幸せな時間を過ごしていた。
第58話
ホンギとインギョンの仲を取り持とうとする両親に苛立ちを覚えたミンギは兄に対して怒りを爆発させる。
しかしホンギからジョンウの戦死の話を初めて聞かされてしまい、急いでインギョンの元に駆けつけ彼女を慰めた。
ミンギはジョンウの死で苦しんでいるインギョンに自分の気持ちを伝えることもできず、兄ホンギの事を応援もできず、
一人途方に暮れるのであった。
第59話
クムブンはファヨンの誕生日にソウルに向かい、ミン会長夫妻から愛されているファヨンの姿を見て安堵する。
しかし、その夜ファヨンの妊娠が嘘だったということを知ってしまい愕然とする。
すぐにミン会長夫妻に謝罪させようとするが、ファヨンが泣いてすがったため、結局何も出来ずに帰ってきてしまう。
第60話
ホンギとインギョンは社長であるイクスに頼まれ一緒にソウルまで出かけることになる。
まるで子供のようにはしゃいでいるホンギの姿を見て、インギョンは少しだけ心を和ませることができた。
ファヨンは再三の産婦人科からの呼び出しに結局応じることになった。
診察室で産婦人科医と対面したファヨンはある事を考え付く。
第61話
「ファヨンのお腹の子供は元気なのか」という問いに対し医者は「心配ない」とだけ答える。
それはファヨンが仕組んだ嘘だったのだ。
インギョンと過ごしたソウルでの1日が余りにも幸せだったホンギは、ドンピルに会いインギョンとの仲を取り持って欲しいと懇願する。
季節は移り変わり、春から夏へ。大きなお腹を抱えたファヨンが家に帰ってきた。
第62話
クムブンはファヨンの大きなお腹を見て激怒し、すぐにミン会長夫妻に打ち明けるようにファヨンを諭す。
しかしファヨンは今の裕福な生活が心地よく、それには応じない。
一方ホンギはインギョンの両親に正式に結婚の申し込みをするが、怒ったインギョンはホンギに平手打ちで返事をし、
更には会社に辞表を提出する。
第63話
インギョンの硬い決意にホンギは逆らうことができず、「せめて後任が見つかるまで会社に居てほしい」と懇願する。
面接に現れる女性たちを難癖をつけて落とすホンギを見て、インギョンも胸を痛めていた。
その頃、ファヨンは大きなお腹を抱えて一人立ち尽くしていた。
彼女はある計画の下、実家に帰ってきていたのであった。
第64話
ファヨンがお腹に詰めていたものを焼いている所をクムブンに見つかってしまう。
しかも彼女は真実を打ち明けるどころか、ミン会長夫妻には「流産した」と伝えていた。
息子が振られたと知ったホンギの母親ミジャは、インギョンを訪ね理由を問いただすが、
インギョンは臆することなく「愛する人がいる」と断言する。
ミン会長夫妻はファヨンの一大事を聞いてソウルから駆けつけていた。
第65話
ミン会長夫妻はファヨンの流産の話を聞き、絶望感に陥りながらソウルに帰ってしまう。
ファヨンは気が抜けたようにソウルでの幸せな生活を思い返していた。
これからまた貧乏な生活に戻ることを考えると居てもたってもいられず、荷物をまとめ「ソウルに行く」とクムブンに告げる。
ホンギは、振られた腹いせに理不尽な理由でインギョンに何度も電話をかけ、彼女を困らせていた。
第66話
ファヨンは、クムブンから「ミン会長夫妻が望んだのはファヨンではなくお腹の子供だ」と釘をさされても「親子の縁を切る」と
脅されても結局ソウルに向かってしまう。
一方インギョンの母親エシムは隣人が始めた「ダンス事業」の計画に強く心を動かされていた。
第67話
ファヨンはミン会長夫妻の前で「ソウルに居させてほしい」と泣き崩れる。
そんな姿を見て会長夫妻は、ファヨンを家族として受け入れるのであった。
エシムはジョンウの写真を見ながら苦しんでいるインギョンの姿を見て、写真を破りながら「一刻も早く忘れなさい」と怒り出す。
しかし、それだけではインギョンの気持ちを変えられないと思い、ホンギを家に招待する。
第68話
インギョンはホンギがまるで家族のように、もてなしを受けている姿を見て、今まで我慢して耐えてきた怒りを爆発させてしまう。
ホンギはインギョンの気持ちを知り絶望してしまい、母親の勧める見合いに黙って出かけていった。そして、インギョンには「これからは迷惑をかけない、全て忘れる」と伝える。
ソウルではファヨンが美術の勉強を始め、楽しい日々を過ごしていた。
第69話
ジョンウが戦死して1年が経ち、インギョンとファヨンは彼の追悼式で再会した。
思わぬ再会にファヨンは不安を募らせる。ホンギの父親イクスはインギョンに「ホンギと結婚してくれたら、
家族へ援助をする」と持ちかける。
その話を聞いた車の中で聞いたホンギは父親に怒りをぶつけるが、その瞬間、1台のトラックが反対車線から突っ込んできた。
第70話
病院から一報を受けたミジャが駆けつけると息子のホンギは重体、夫のイクスは既に亡くなっていた。
イクスの死亡事故でざわめく金星バス社にホンギを探す女性から電話がかかってくる。
一方、意識不明の状態から目覚めたホンギは、父イクスの死は自分のせいだと泣き叫んでいた。
第71話
自分の運転ミスで父イクスを死なせてしまったと自分を責めるホンギを見て、インギョンは気の毒で仕方がない。
ホンギは必死の思いで、インギョンに「病院で付き添ってほしい」と頼み、インギョンもまた、そんなホンギの願いを断ることができなかった。
その頃、金星バス社の秘書室に子供を連れた女性が訪ねてくる。
第72話
父の死で落ち込んでいるホンギの前に、5年前に同棲していたミランとホンギの娘チョンジャが現れる。
5年前、ホンギとミランを別れされる為に大金を払ったミジャは、彼女の出現に愕然とし怒りを隠せない。
病室でミランとチョンジャの事を知ったインギョンの心は揺れ、今まで気がつかなかった自分の気持ちに戸惑っていた。
第73話
ミジャは今まで存在すら知らなかったホンギの子供を引き取ることにした。
ミランとミジャの激しいやり取りを見て怯えるチョンジャの事を放っておけないインギョンはチョンジャを家に連れて帰る。
ホンギはインギョンの冷たい態度と軽蔑を帯びた眼差しを思い出し、絶望感からまだ完治していない体のまま病院を一人抜け出してしまう。
第74話
ホンギが病院から居なくなったという連絡と、バスが1台なくなったという報告を受けたインギョンは苦しむホンギの姿を思い出し、
不吉な予感に包まれる。
その時ホンギは崖までバスを走らせ、死ぬ覚悟でアクセルを踏み込んでいた。
しかし崖に近づいた瞬間、浮かんできたのは優しいインギョンの顔だった。
第75話
ホンギはミランが子供を連れて素直に立ち去る事が信じられなかったが、騒ぎが収まる事に安心を覚える。
しかしインギョンの義父のドンピルから「結婚の話はなかった事にしよう」と言われ、どんな言い訳もすることができない。翌朝、ミランはチョンジャをホンギの病室に一人残し、ソウルへ逃げてしまう。
第76話
母親を探して泣いているチョンジャを見て、ホンギは悪夢を見ているような気分になる。
そして蒸発してしまったミランは決して見つからないと絶望し、チョンジャを心配するインギョンと喧嘩をしてしまう。
一方エシムらは、ダンスの先生が行っている「ダンスアカデミー」を見学しにソウルを訪れ、その規模の大きさに腰を抜かす。
第77話
「ファヨンの家族を援助したい」とソウルからミン会長夫人がクムブンを訪ねてくる。
クムブンはそれを断るが、ダンス事業に費用がかかるエシムはそれを内緒で受け取ってしまう。
インギョンは町の電気店から流れるベトナム戦争のニュースを見てジョンウの事を思い浮かべていた。
その時ベトナムの米軍病院の手術台の上で、ボロボロにやつれたジョンウが意識を失ったまま手術を受けていた。
第78話
ジョンウは米軍病院で長時間、命の危険を伴う手術を受けていた。
その時、インギョンはラジオから流れる思い出の曲を聴き、少しずつジョンウの事を忘れ始めている自分を責め、涙を流す。
ホンギが入院している間、ライバルのバス会社に仕事を奪われ、金星バス社は経営が傾いていた。
父イクスの存在を改めて知ることになるホンギは、またもや苦悩に襲われる。
第79話
手術後、意識を回復したジョンウだったが何も思い出せず、ただ呆然と空を見詰めるだけであった。
その頃、ソウルのファヨンの元にジョンウの戦友が訪ねてくる。
彼はインギョンとの交換日記を知人に託していた為、その行方を捜していた。
交換日記の存在にファヨンは怯えることになる。
第80話
ジョンウは捕虜としてベトナム軍に捕らえられ、拷問を受けていた為、心も体もボロボロになっていた。
精神的なショックによる一時的な失語症のため、自分の身分すら話すことができない状態であった。
自分の嘘がばれるのを恐れたファヨンは交換日記の行方に苛立ち、
インギョンに電話をかけてみるが彼女の元にも交換日記は届いていなかった。
第81話
ホンギの母ミジャはエシムを訪ね、インギョンとの結婚話を持ち出すが隠し子の存在がばれてしまった今、
エシムからただ侮辱されるだけであった。
金星バス会社の社長になったホンギは会社の業績を考え、他社の合併話に同意してしまう。
一方、ダンス事業のためにお金を集めたエシムはダンスの先生に一旦、お金を預けることにする。
彼は「すぐに現金と利息を返す」と約束するのだが・・・。
第82話
記憶をなくしたままのジョンウは失踪者名簿を通じて身元が明らかになる。
しかしジョンウ自身は自分の名前すら思いだせず、ただ呆然とするだけであった。
ホンギは会社を整理し、娘と供に海外で暮らそうと考えていた。
止める家族にも「むしろ、すっきりする」と強がって見せる。
一方いつものように朝を迎えたミン会長夫妻の元に「ジョンウが生きている」という夢のような電話がかかってくる。
第83話
ファヨンはジョンウが生きているという話を聞いて喜びの涙を流すが、同時に今までの嘘が明かされる事に胸を痛めていた。
金星バス社では会社合併の話を聞いた社員達が社長室に押しかけ、ミンギに暴力を振るって反発する。
無気力にやられるままになるホンギの姿を見て、インギョンはなぜか切ない気持ちでいっぱいになるのだった。
第84話
インギョンに「卑怯者」と非難されたホンギはメモを1枚残して失踪してしまう。
一方、ダンスの先生から連絡がなく、お金の行方もわからないエシムは痺れを切らし一人ソウルへと向かうが、
以前に見た「ダンスアカデミー」のビルは全く別の会社になっていた。
その頃ベトナムで最後の夜を過ごしたジョンウは、記憶喪失のままソウルに向かって出発する。
第85話
ホンギが失踪して間もなく、バスの運行が儘ならなくなり金星バス社にはクレームの電話が殺到する。
ホンギは現実から逃げ出し当てもなくただ、川辺で釣り糸を垂れるのだった。
ソウルから戻ったエシムは内心穏やかではない。
案の定、出資した人々が彼女の元に押しかけ「借金を返せ」と矢のように催促をする。
第86話
インギョンは行方をくらましたホンギを見つけるために奔走する。
釣り場に訪ねてきた彼女を見てホンギは驚き、そしてソウルに戻る決心をする。
一方、ファヨンは入院中のジョンウに会いに行く前に、全ての荷物を整理する。
偽りの生活を清算する時がきたのだと自分に言い聞かせミン会長夫妻と病院に向かうが、
そこに居たのは変わり果てたジョンウであった。
第87話
強い精神力だけで地獄の戦場から帰還したジョンウは、その後遺症のために過去を思い出すことができない。
ミン会長夫妻は息子が生きて帰ってきたことだけに感謝しようと考えるが、
ファヨンは自分の嘘がばれないという安堵感とジョンウをこんな目にあわせたという罪悪感から泣き崩れてしまう。
一方、詐欺にあった事に気がついたエシムは、家族を残して失踪してしまう。
第88話
借金を残したまま失踪したエシムのせいで、インギョンの家には借金取りが押しかけてきていた。
いつもと違うインギョンの様子に気がついたホンギが彼女の家に行くと、ドンピルが借金取りに胸座を掴まれているところだった。
ホンギが援助を申し出るが、インギョンは素直に受け取ることができない。
一方、退院を控えたジョンウは少しずつ話が出来るようになってきていた。
第89話
久しぶりに家に戻ったジョンウだったが、何を見ても過去のことを思い出すことができない。
生還を祝ってパーティが開かれ家族だけで楽しい時間を過ごすのだが、ジョンウはなぜか寂しさを感じてしまう。
エシムの件で、苛められてしまったインギョンの弟ホジュンは大家の息子に暴力を振るってしまい、
怒った大家はインギョンたちに「明日までに出て行け」と冷たく告げる。
第90話
大家から出て行くように告げられるインギョンたち。
そして借金取りたちは彼女の勤務先まで押しかけ、「エシムを詐欺罪で告訴する」と告げる。
土砂降りの雨の中荷物ごと放り出されてしまった家族を見て、インギョンは泣きながらホンギの元へ向かう。
第91話
インギョンに助けを求められたホンギはすぐに宿を手配し、エシムが犯罪者にならないように援助を申し出る。
ドンピルとクムブンは同意するが、インギョンの気持ちを考えると気が気でなかった。
一方、インギョンの名前にだけ心のざわめきを覚えるジョンウはファヨンと供に自分が通っていた大学に足を運ぶ。
再会した友人達は「以前の彼女は?」とジョンウに尋ね、そのことでジョンウは頭を悩ませることになる。
第92話
両親からファヨンとの結婚を勧められたジョンウは、自分の記憶が戻るまで待ってほしいと訴える。
記憶を取り戻すきっかけがチョンラン女子高校にあると感じたジョンウは一人イェサンに向かうのだった。
一方ホンギはチョンジャが孤児院に預けられていることを初めて知り愕然とする。
第93話
高校をくまなく廻ったジョンウだったが、何も思い出せず卒業アルバムだけをソウルに持ち帰る。
孤児院に駆けつけたホンギとインギョンは高熱に苦しんでいるチョンジャを連れて帰り、すぐに入院させる。
チョンジャの看病疲れで眠っているホンギを見たインギョンはある重大な決心をするのだった。
第94話
「ただ傍に居てくれるだけでいい」というホンギの言葉にインギョンは静かにうなづく。
そして家に帰りジョンウとの思い出の写真、レコード、指輪を箱に入れ青春の思い出を封印する。
第95話
ホンギが正式に結婚の申し込みをし、インギョンに黙って家と精米所を取り戻していた。
ジョンウは卒業アルバムを頼りに記憶を取り戻そうと努力するが、そんな彼の姿を見たファヨンは怒りを顕にし、
2人は大喧嘩をしてしまう。
第96話
ホンギとインギョンの結婚話を聞いたミンギは絶望に陥ってしまう。
周囲の人々が心配する中、ホンギの母ミジャは強引に結婚式を挙げさせようとする。
ドンピルとクムブンは家出をしているエシムが居ない中、インギョンを結婚させていいものかと悩むことになる。
第97話
インギョンとホンギの結婚に納得がいかないホンギは「金のために結婚するのか」とインギョンを責める。
ジョンウは生徒達に会えば何かを思い出すかと同窓会を企画し、生徒達に案内のハガキを書いていた。
その手は「ハ・インギョン」のところで、ふと止まるのだが・・・。
第98話
精米所を取り戻したドンピルとクムブンは久しぶりの幸せを噛み締めていた。
ドンピルからの電話でインギョンの結婚を知ることになったファヨン。
しかし同じ頃、ジョンウはインギョンこそが自分の愛する人だったことを知ってしまう。
第99話
精米所を取り戻したドンピルとクムブンは久しぶりの幸せを噛み締めていた。
ドンピルからの電話でインギョンの結婚を知ることになったファヨン。
しかし同じ頃、ジョンウはインギョンこそが自分の愛する人だったことを知ってしまう。
第100話
遂にインギョンの結婚式の日を迎えた。式場の片隅で美しい花嫁姿のインギョンを見つめるジョンウ。
涙を流してホンギの妻になるインギョン。
ジョンウを見つけて安堵を覚えるファヨン。3人の愛はすれ違い、結婚式は終わりを迎える。
第101話
新婚旅行から帰ったインギョンとホンギは先に精米所に立ち寄り、ミジャの怒りを買ってしまう。
一方ジョンウは全ての気持ちを整理して、ファヨンにプロポーズする。
記憶は戻らないが、今までの事は忘れてアメリカへ2人で留学したいと言い出すジョンウにファヨンは戸惑っていた。
第102話
インギョンの母エシムはふとしたことから、インギョンの結婚を知り彼女の心情を慮って涙を流す。
ジョンウは結婚式場で見たインギョンを記憶にはないが、きっと本当に愛していたのだろうと思う。
しかし今はファヨンを幸せにしようと心に決める。
第103話
自分を見つめるジョンウの眼差しに愛を感じ、怖いくらいの幸せを噛み締めるファヨン。
そして、イェサンの両親に2人で結婚の報告をすることになる。
精米所でくつろいでいるインギョンの前に2人の乗った車が停まる。
第104話
ジョンウが生きて帰ってきた姿を見たインギョンは彼を抱いて嗚咽する。
しかしジョンウから記憶喪失の話を聞かされ愕然とする。
そして更にファヨンとの結婚話を聞いてしまい、絶望して精米所を後にする。
第105話
ジョンウとの悲しい再会を果たしたインギョンは抜け殻のようになってしまう。
インギョンと自分は本気で愛し合っていたと確信するジョンウだったが、
それぞれの道を歩むしかないと自分に言い聞かせていた。
第106話
精米所を訪れたホンギは、そこでジョンウを見かけインギョンの変貌は彼のせいだと確信する。
ファヨンとジョンウは結婚式をあげ、その足でアメリカ留学に向かうことになる。
空港へ向かう前、ホンギと握手するジョンウ。
2人の間には言い知れぬ緊張感が漂っていた。
第107話
精米所の近くまで戻ったエシムはドンピルとクムブンの仲睦まじい姿を見て、自分の戻る場所ではないと踵を返す。
その姿をインギョンとホギュンに見つかり久々に親子の再会を果たす。
インギョンに「愛される嫁になって欲しい」と言い残してイェサンを後にする。
第108話
ジョンウとファヨンはアメリカで新しい生活をスタートさせていた。
最新の催眠療法の事を知ったジョンウは記憶を取り戻す為に、病院を訪れる。
不安になるファヨンだったが、案の定ジョンウは最初の治療でインギョンと出遭った時の事を思い出していた。
第109話
ホンギの経営する金星バス社のバスが火事なり、遺族に示談金を渡す為に不動産を処分することになる。
ミジャは不幸が続くのはインギョンのせいだと彼女を責めるが、
ホンギは腹を立てインギョンとチョンジャを連れて家を出るとミジャに告げる。
第110話
記憶を取り戻す為に努力するジョンウ。彼が記憶を取り戻すのではないかと毎日気をもむファヨン。
ジョンウを想う事でつらい嫁入り暮らしに耐えるインギョン。
3人にそれぞれ1年という時間が過ぎていた。
第111話
ファヨンに妊娠の兆しがみえ、ミン会長夫妻は喜んでいた。
クムブンからファヨンの妊娠を聞いてインギョンはジョンウを怨む自分に気づく。
しかし自分もホンギの子供を身ごもっていた。
一方、アメリカで産婦人科に行ったジョンウとファヨンは医者から驚く事実を聞かされる。
第112話
ファヨンが妊娠不可能な体と聞かされ、ジョンウは混乱し韓国に帰る事をファヨンに告げる。
ソウルに到着したジョンウは以前にファヨンが診察を受けた産婦人科に赴き、
そこでファヨンの妊娠は嘘だったと驚愕の事実を知ってしまう。
第113話
妊娠の嘘を問い詰めるジョンウだったが、ファヨンは更に嘘の弁解をした。
天の助けか、交換日記が見つかったと同僚から聞かされ、
それを受け取ったジョンウは表紙の「ミン・ジョンウ ハ・インギョン」の文字を見て、愕然とする。
第114話
ファヨンを避ける為ホテルにチェックインしたジョンウ。そこで交換日記を開く。
全てを読み終えたジョンウはインギョンを思い出せなかった自分を責め、熱い涙を流す。
家に戻ったジョンウはファヨンの頬を思い切り殴りつける。
第115話
自分とインギョンの人生を台無しにしたファヨンを絶対に許さないと言い残し、ジョンウはイェサンに向かう。
精米所の前でインギョンを見かけるが、
ホンギの子供を妊娠している彼女をまともに見ることが出来ず胸が張り裂けそうになる。
第116話
悲しみを紛らわし夜空の星を見上げながら、インギョンに全ての思いを伝えようとジョンウは決心する。
弟のホジュンからジョンウの記憶が戻ったことを聞かされたインギョンは複雑な気持ちになっていた。
ジョンウは学校の前で、期待と不安で身を震わせながら彼女を待ち続けていた。
第117話
学校で再会を果たしたジョンウとインギョン。
2人はこれまでの想いと愛に包まれ見つめ合って涙を流す。
インギョンとやり直したいと話すジョンウに、彼女は今はそれぞれの生活があると静かに諭した。
そんなインギョンにジョンウは交換日記を渡し、2人は後ろ髪を引かれながら別れた。
第118話
ジョンウはソウルに戻り、ファヨンに離婚を告げる。
ジョンウに会ってから生気のないインギョンを見てホンギは不安に襲われていた。
一方ドンピルはエシムを探しにソウルへと向かう。
ソウルの旅館でエシムと再会したドンピルだったが・・・。
第119話
ドンピルは必死にエシムを連れ戻そうとするが、「クムブンさんに申し訳ない」とエシムは首を縦に振らない。
一方ジョンウは、両親にこれまでの勉強をやめて会社経営を学ぶことを告げる。
冷酷な人だと怨むファヨンに対しても、完全に心を閉ざしてしまった。
第120話
精米所でファヨンに再会したインギョンは今までの事を涙ながらに責め立てた。
悪びれる様子のないファヨンに対しクムブンは怒りを爆発させる。
病院で軽い妊娠中毒症だと告げられたインギョンはそれまでの事を反省し、
昔のことは忘れて現実を生きる事を心に決める。
第121話
泥酔して帰ったファヨンはジョンウに「自分には一生できない妊娠をしているインギョンが羨ましかった」と涙ながらに告げる。
そしてクムブンも今までのファヨンの罪をインギョンに謝罪するが、泣き崩れるクムブンの姿にインギョンも心を痛めていた。
第122話
ホンギとインギョンは断りきれずミン会長の還暦パーティに出席する。
インギョンとジョンウの仲が気になって仕方が無いホンギは、つい飲みすぎてしまいパーティを台無しにしてしまう。
第123話
翌日、恥ずかしい思いでジョンウの家を出るホンギとインギョン。
ホンギは飲みすぎたのをインギョンのせいにして八つ当たりをする。
ジョンウは気持ちを新たにファシン製菓の企画室長として出勤するが、
ファヨンはその頃覚悟を決めて、家を出る為の荷造りを始めていた。
第124話
ファヨンの嘘を全て知ってしまったジョンウの母親は怒りで前後の見境がつかなくなる。
ファヨンは泣いてすがり彼女の許しを請おうとするが、火に油を注ぐような結果になってしまう。
義母が興奮のしすぎで病院に運ばれてしまった為、仕方なくファヨンは一人家を出る。
第125話
家を出たファヨンは一旦、旅館に身を寄せていた。病院でジョンウの母親はジョンウとファヨンを離婚させると言い放つ。
ファヨンはイェサンに里帰りし「ジョンウの両親に許しをもらい、アメリカに留学する」と言ってクムブンを安心させるが、
ソウルに戻った彼女は旅館で睡眠薬を飲む。
第126話
ジョンウは気を紛らわす為に仕事に没頭し、頭角を現していた。
その頃ホンギもジョンウへのライバル心からかアパート建設に力を入れる。
一方、睡眠薬を飲んで気を失っているファヨンを旅館の主人が発見し病院に搬送するが、
医師も刑事も彼女の身元が分からず困っていた。
第127話
ミン会長の竹馬の友パク氏がジョンウ家を訪れ、
しばしの間楽しい時間を過ごす一家だったがファヨンの事を聞くパク氏の一言でその場が凍り付いてしまった。
会社で残業していたジョンウの元に警察から連絡が入り、ファヨンが自殺を図ったと聞かされる。
第128話
病院へ駆けつけたジョンウは最後まで自分に執着するファヨンにうんざりしていた。
クムブンとドンピルはジョンウからの電話で急いでソウルに向かい、ファヨンを抱いて嗚咽する。
クムブンはファヨンを憐れんで病院に来たジョンウに泣きながらすがりつく。
第129話
「ファヨンを捨てないでくれ」とすがりつくクムブンを諭すジョンウ。
目覚めたファヨンはそんな母親の姿を見て、申し訳なく思いジョンウに「出て行け」と叫んでしまう。
数日後ファヨンからの遺書が遅れてジョンウに届き、彼は深いため息をつくのだった。
第130話
退院してイェサンに戻ったファヨンの元にジョンウの母親が訪ねてくる。
彼女の手には離婚届が握られていた。
その頃ホンギの金星建設はオイルショックの影響からアパートの解約が相次ぎ、窮地に立たされていた。
第131話
ファヨンはミン会長から呼び出され淡い期待を抱いて出かけるが、
それはジョンウとの離婚を条件にアメリカに留学させるという内容であった。
失意のまま家に戻ったファヨンはホンギに会い、ジョンウと離婚すると告げる。
ホンギはインギョンが離婚の事を知っていたと知り、インギョンにつらくあたってしまう。
第132話
ファヨンから離婚の話を聞き、周囲の人々は皆動揺していた。
ジョンウも自分の離婚がインギョンに影響を与えるのでは、と心配でならない。
決意をしたファヨンはジョンウに電話をし、離婚すると告げる。
第133話
ファヨンとジョンウは離婚届を提出し、2人は不幸な結婚生活に終止符を打った。
イェサンに戻ったファヨンは偶然ホンギに出会い、一緒にお茶を飲む。
「奪った幸せは永遠に自分のものにはならない」というファヨンの言葉にホンギは自分の事を言われているようで
胸が痛くなる。
第134話
インギョンは妊娠中毒症のため入院するように医者に言われていた。
しかし、会社が資金難で困っているホンギにとても言い出せずにいた。
ファヨンとクムブンは久しぶりに親子水入らずで山寺へと向かう。
第135話
ファヨンは山寺で拝み入り、今までの人生を懺悔する。
山寺から帰ってきたファヨンはインギョンに心から謝罪する。
意外な態度のファヨンに驚くインギョンであったが彼女の心を知り、「許す」と伝える。
インギョンと和解したファヨンは一人、アメリカへと旅立つのだった。
第136話
ファヨンがアメリカに旅立ち、ジョンウも肩の荷が降りた様で心が軽い。
そんな中、日本でのデパート火災でミン会長の友人のパク氏が亡くなったとの一報が入る。
一方、金星建設のアパートで特別安全点検が行われるが、全体的に欠陥があるという結果になりホンギは頭を抱えてしまう。
第137話
パク氏の遺骨を持って娘のへインが帰国する。幼馴染の悲しい姿にジョンウも心を痛めていた。
一方、工事責任者が賄賂を受け取り不良材料を使っていた事実が判明し、ホンギは窮地に立たされる。
しかも、欠陥工事の事が新聞に載ってしまった。
第138話
欠陥工事が大々的に報道され、金星建設には電話が鳴り響いていた。
ホンギは銀行からも融資を断られ、インギョンにまで金の工面を頼んでしまう。
インギョンは実家に向かうが、クムブンやドンピルに話をすることが出来ず、帰ってきてしまう。
第139話
親に会いたいと泣くへインに、ジョンウは「愛する人の居場所を知りながら会いにいけない事の方がつらい」ともらす。
金星建設が倒産寸前という話を聞き、クムブンはインギョンが家に来た理由を悟る。金を下ろしたクムブンは、
急いでインギョンの元へと向かう。
第140話
諦めるのはまだ早いと思ったホンギは友人に借金する為にソウルへ向かう。
金星建設では、ひっきりなしに電話が鳴り社員達は仕事どころではない。
最終不渡が確定する頃、インギョンの家には債権者達が押し寄せ、高価なものを奪っていった。
ホンギはアパート建設現場で絶望に陥ってしまう。
第141話
債権者が暴れてめちゃくちゃになった家に戻ったホンギ。
夜逃げを余儀なくされた一家は、早朝イェサンを離れ、ソウルへと向かう。
ジョンウはインギョンの身を案じ、金を用意してイェサンを訪れるが、そこは既にもぬけの殻になっていた。
第142話
ソウルへ戻ったジョンウはインギョンの行方が分からず気が気でない。
その頃イェサンでは、精米所が担保になっていた為、差し押さえられてしまう。
予想していたことが起きたと絶望するクムブンと家族達。
一方、ソウルの貧民街、迷路のような狭い路地をインギョンが歩いていた。
第143話
みすぼらしい狭い部屋で、ホンギの母親は情けない運命を嘆いていた。
「全てはインギョンが嫁にきたせいだ」と八つ当たりする義母に何も言い返せないインギョン。
一方ホンギはソウルの友人達を訪ね、借金を頼むがことごとく断られ傷つき帰宅する。
第144話
インギョンに苦労させていることで自分を許せないホンギ。
インギョンはそんな夫が哀れで仕方が無い。
その頃クムブンの切迫した事情を知ったエシムは自分の貯金を使おうと部屋探しにでかける。
インギョンの妊娠中毒症は酷くなる一方だったが、その体を圧して仕事を探していた。
第145話
夕食の材料を買うお金もなくインギョンが途方に暮れていると、ミンギがアルバイトの給料を貰って帰ってくる。
家族の協力に感謝するホンギ。
一方待ちに待ったインギョンからの電話を貰ったクムブンは急いでソウルに向かい、そこでエシムとも再会する。
第146話
久々の再会を果たしたインギョンとエシムとクムブン。
喜ぶ3人にホンギの母親が水を注してしまう。
その頃ジョンウはヘインに自分の同級生を紹介し二人を残し店を出るが、ヘインはジョンウの後を追いかけ思いもよらない告白をする。
第147話
ジョンウはヘインの告白を断るが、それはヘインにインギョンの存在を気づかせる結果になってしまった。
クムブンは引越しを躊躇っていたが、母親と姉に会いたいというホギョンの事を考えソウルに移ることにする。
夜中、陣痛を感じたインギョンをホンギは病院に連れて行こうとするが、金が無い為にどうすることもできずにいた。
第148話
ソウルへ着いたクムブン達をエシムは喜んで迎え入れ、引越しを決めてくれたクムブンに感謝する。
ホンギは仕事をもらう為に友人を訪ね歩くがうまくいかずにいた。
ジョンウは何とかインギョンの住所を探し出し、悩んだ末インギョンのもとを訪ねる。
第149話
インギョン、ホンギ、チョンジャの仲睦まじい姿を見かけたジョンウは、
インギョンは自分と居るよりもホンギの隣に居るほうが幸せなのかもしれないと思い悩む。
酔って帰ったジョンウがインギョンの名前を呼ぶのを聞いたヘインは彼の母親にインギョンの事を尋ねた。
第150話
インギョンの事を諦めるように諭す母親に対して、ジョンウは「インギョン以外は考えられない」と反抗する。
ジョンウの誕生日にケーキを作ったヘイン。
しかし彼はインギョンと過ごした誕生日を思い出し、彼女の働く食堂へ向かう。
配達をしていたインギョンは途中倒れてしまい、ジョンウが慌てて病院に運ぶが・・・。
第151話
妊娠中毒の酷かったインギョンは結局子供を失ってしまった。
失意のあまり泣き叫ぶインギョンにジョンウもなす術がない。
伝言を聞いたホンギが駆けつけ「自分が無能のせいだ」とインギョンを抱きしめる。
第152話
ホンギはジョンウの会社に押しかけ、インギョンを助けた理由を問い詰める。
ジョンウの力強く誠実なインギョンへの思いを聞いたホンギは思わず彼を殴ってしまう。
その光景を目にしたミン会長は自分の息子が人妻に思いを寄せている事実を知り、愕然としてしまう。
第153話
ホンギは落ち込むインギョンに一度も自分の妻だと思えたことがないが、死ぬまで彼女を離さないと言い放つ。
インギョンの件で険悪になってしまったジョンウ一家で一人明るく振舞うヘインだったが、
ジョンウの気持ちが変わることがないと悟り、日本への帰国を決意する。
第154話
ミン会長はジョンウにヘインと結婚しないならば親子の縁を切ると最後通告を出す。
同じ頃、インギョンの病室を訪ねたジョンウの母ヨンスクはジョンウの事を本当に思っているのならば、
彼に冷たい態度をとってでも諭してほしいと懇願する。
体調が回復しないまま退院したインギョンは、酔って帰ったホンギがジョンウを侮辱するのを聞き、
怒声を上げてしまうのだった。
第155話
インギョンとジョンウの仲を疑い始めたホンギは、
ファシン製菓に電話し今後インギョンに近づいたら新聞社に全てを暴露するとジョンウを脅迫する。
ホンギから自分の母親がインギョンを訪ねたと聞かされ、彼女が受けた侮辱と悲しみを思い、両親に怒りをぶちまけてしまう。
日ごろ冷静な息子の思わぬ行動にショックを受けてしまう。
第156話
インギョンは思い切ってジョンウに、彼を思っていたのは過去のことであり思い出も全て忘れ、交換日記も燃やしたと告白する。
淡い希望にすがっていたジョンウの希望は打ち砕かれてしまった。
人が変わったように、インギョンを陰湿に責め続ける夫ホンギを目の当たりにし、インギョンは、
できることならば過去に戻りたいと泣き叫ぶのだった。
第157話
インギョンに固執するホンギは家でも暴れるようになってしまい、なだめる家族の声も耳に入らない。
仕事中でも留守中にインギョンとジョンウが密会しているのではないかという妄想が広がり、ソウルへ帰ってきてしまう。
一方、ヘインに諭されたジョンウは自分の罪深い愛に罪悪感を抱くのだった。
第158話
自分の感情を抑えることができなくなってしまったホンギ。
インギョンの居ない部屋で今日もまた暴れ、自己嫌悪に陥るのだった。
娘を心配したエシムから「インギョンを悲しませないでほしい」と懇願されたホンギは我に返り、
インギョンにお互いに努力しようと声をかける。
第159話
チュンボとドンジャ、パルボクとホスンの共同結婚式の日。
クムブンとインギョンは心を込めて結婚式の料理を用意する。
一方ホンギは会社から尾行してきた女の存在に気がつく。
なんと、それは幼い娘チョンジャを捨てて出て行ったミランであった。
第160話
ホンギは、チョンジャを連れて行くというミランを怒鳴りつけ追い返す。
インギョンは実の子供と思って育ててきたチョンジャに「本当の母親がいるから、ママと呼べない」と言われ傷ついていた。
そんな中、ミランはホンギの居ない隙に家に忍び込み、荷物を置いて居座ってしまう。
第161話
チョンジャはミランを慕って離れようとしない。
自信を持ったミランはインギョンに対して、逆に家を出て行けと言い放つ。
一方、ミン会長はジョンウとヘインの婚約の日取りを勝手に決めてしまう。
戸惑うジョンウにヘインは、彼の気持ちが落ち着くまでいつまでも待ち続けると気持ちを告げる。
第162話
クムブンの元を結婚式場の職員が訪ねてくる。
結婚式の料理が素晴らしく、また納品してほしいという依頼であった。
一方、家に住み着いてしまったミランにホンギは暴力を使って追い出そうとするが、泣き喚くチョンジャのために諦める。
そして静かな朝、突然現れた刑事にホンギが逮捕されてしまう。
第163話
ホンギが連行されインギョンはその場に崩れ落ちてしまう。
娘に会いにきたエシムは我が物顔のミランの姿を見て、自分がかつてクムブンにやってしまったことの報いをインギョンが受けていると知り、
涙を流さずにはいられなかった。
ホンギは留置場の中でもインギョンとジョンウの事で頭が一杯になっていた。
第164話
ホンギが逮捕され、何とか示談金を用意しようと奔走するインギョンだったが全て徒労に終わってしまう。
差し入れを持っていったインギョンはホンギからジョンウの婚約話を聞き、更にショックを受ける。
帰り道、話を聞いて駆けつけたジョンウとばったり出会うインギョン。
降り出した雪の中2人は束の間の再会を果たす。
第165話
後ろ髪を引かれながら別れるインギョンとジョンウ。
ジョンウにマフラーを巻いて貰ったインギョンは彼のぬくもりを感じながら泣きながら帰路につく。
そしてジョンウはホンギの友達を装い彼の借金を返済するのだった。
一方、結婚式場に料理とお菓子を納品したクムブンは、これからも続けてほしいと言われ喜びを感じていた。
第166話
帰宅したホンギは、ミランに出て行けと怒鳴りつけるが彼女は全く動じない。
むしろホンギを心から心配する態度にインギョンは彼女が本心からミンギを愛していることを知る。
その後、示談金を出した友達と名乗る人物が実はジョンウであった事実を知り、嫉妬からインギョンに怪我を負わせてしまう。
第167話
ホンギに怪我を負わされたインギョンの心は悲しみと恨みに満ちていた。
嫉妬と疑惑の念のみになってしまったホンギは事あるごとにインギョンを責め続ける。
耐えかねたインギョンの言葉に更に怒りを募らせるホンギはジョンウに電話し、3人で話し合う為にファシン製菓に向かう。
第168話
ファシン製菓の地下の喫茶店。
対面した3人に緊張感が走る。
お互いを慮って自分の気持ちをごまかすインギョンとジョンウの会話にホンギは更に腹を立てるのだった。
一方、隠してあった交換日記を見つけてしまったミラン。
彼女はその中身に驚いてしまう。
第169話
ミランの飲んでいる薬が、実は結核の薬だと知ってしまったホンギは、それ以降彼女につらく当たれなくなってしまう。
ホンギはインギョンにミランの病気の事を話そうとするが、
インギョンが3人で暮らしても構わないと言った言葉で、もう自分に興味すらないのかと逆に憤慨してしまった。
第170話
屋台で泥酔するホンギを見かけたミランは一緒に酒を飲みながら、彼とインギョンの間の問題は自分ではなくジョンウにあると話す。
そしてジョンウの婚約の日、交換日記を持って彼を訪ねる。
燃やされたはずの交換日記を手にしたジョンウの心は大きく揺れ動くのだった。
第171話
ヘインとの婚約を諦めたジョンウは一人、日記を読み耽っていた。
彼へのひたむきな愛で満ち溢れたインギョンの日記を閉じ、この先の生涯彼女だけを愛して生きていこうと心に決める。
家に帰ったジョンウは両親とヘインに土下座して、どうしてもインギョンが忘れられないと泣き叫ぶのだった。
第172話
ミン会長の怒りは収まらずジョンウは遂に家を追い出され、みずぼらしい部屋を借りて生活する。
一方、ホンギは「インギョンの事を愛しているなら彼女を解放するべきだ」という弟ミンギの言葉が頭を離れずに悩んでいた。
第173話
ジョンウはファシン製菓の工場で働き始めていた。
ジョンウの噂を耳にしたホンギは、彼の姿をこっそり見に行き工場で重い荷物を運ぶ彼の姿を見て戸惑ってしまう。
その夜、ホンギは「ミランの部屋で寝る、3人で暮らすと言った時に予想できただろう」と言いインギョンを益々落胆させるのだった。
第174話
ジョンウの全てを捨てて愛を貫く姿に畏れを覚えたホンギ。
それとは対照的にインギョンに固執してきた自分を恥じるようになっていた。
ようやく決心を固めたホンギはインギョンを逆に無視し、ミランとチョンジャを連れて歩くようになる。
そんな姿すら今のインギョンは黙って見ているしか他になかった。
第175話
ホンギはインギョンに向かって彼女のせいで全てを失ってしまったし 飽きてしまったので、目の前から消えてほしいと怒鳴りつける。
そんな夫の姿をただ呆然と見つめるインギョン。
最後通告をしたホンギは心の整理をし、ジョンウが働く工場に赴くのだった。
第176話
ホンギはジョンウに「インギョンを悲しませないで欲しい」と言い放ち、その場を後にする。
ジョンウにインギョンを託したホンギは悲しい嘘をつき、インギョンに離婚を迫る。
夫に裏切られた虚しさと、開放感を感じながらインギョンは遂に離婚届にハンを押すのだった。
第177話
インギョンは厳しかった義母から「今までの事は忘れて、幸せになって欲しい」と言われ、感涙しながら実家に帰る。
離婚が成立し、ホンギ一家はソウルを離れることになった。
旅立ちの朝、涙を堪えながら笑顔でホンギ達を見送るインギョンの心は晴れやかだった。
第178話
実家に戻ったインギョンを何かと心配する家族達。
インギョンは気晴らしのためにクムブンを手伝いお菓子作りをする。
思いのほか心が和んだインギョンは、クムブンにお菓子作りを本格的に教えて欲しいと頼む。
そんな中、ヘインが日本に旅立つ前にインギョンの元を訪れる。
第179話
インギョンを訪ねたヘインは二人に幸せになって欲しいといい、ジョンウの住所を渡す。
今の自分にそんな資格は無いと断るインギョンだったが、ヘインは愛する気持ちに資格などいらないと言い去る。
お菓子作りに集中していたインギョンのジョンウへの気持ちは日増しに募っていくのだった。
第180話
インギョンの作るお菓子は上出来で、結婚式場にクムブンと納品に向かう。
そこでクムブンは幼馴染と再会を果たす。
インギョンの住所を知ったジョンウはこっそり彼女の姿を見に行くが、同じ頃インギョンもまたジョンウとの思い出の喫茶店を訪れていた。
第181話
同僚の代わりに宿直をしていたジョンウは風邪をひいてしまう。
高熱を出しインギョンの名前を呼ぶジョンウの事を聞いたインギョンはすぐにでも駆けつけたい衝動に襲われるが、会いに行く勇気がない。
しかし、彼からもらったレコードと指輪を見て、ジョンウの元に駆け出していた。
第182話
晴れて再会を果たしたインギョンとジョンウ。
ジョンウはインギョンの手を握り、二度とこの手を離さないと心に誓う。
次の日、初めて出会った大学の木の下を訪れた二人は、また初めから愛を育てようと約束を交わすのだった。
第183話
インギョンはジョンウから元夫のホンギの本心を聞かされ、彼を誤解していたと反省する。
ジョンウのために洗濯をし、料理を作るインギョンは幸せを噛み締めていた。
しかし、ジョンウの母親が突然訪れインギョンを侮辱したためインギョンは逃げるように部屋を後にする。
第184話
ジョンウの母親がクムブンの元を訪れ、インギョンを近づけないように釘を刺す。
その話を聞いたジョンウは「何があっても彼女を守る」とインギョンの家族に約束をする。
一方ミン会長はジョンウに最後のチャンスを提示するのだが・・・。
第185話
父親に歯向かってしまった事を気に病むジョンウだったが、部屋で待っているインギョンの笑顔に癒されていた。
しかし翌日出社すると、父親のミン会長が検察に召喚されていた。
第186話
ファシン製菓の使用していた牛脂が工業用であったとの疑惑からミン会長は検察に召喚されていた。
ジョンウは会社の一大事に役員達を鼓舞しイメージを回復しようと努めていた。
事件を知ったインギョンは、また自分のせいで人が不幸になるのではないかと不安を覚えていた。
第187話
心労で倒れてしまったミン会長の意識は戻る気配がなかった。
チュンボの元をレコード会社の社長が訪れ、妻ドンジャの献身を見込み、またレコードを出そうと持ちかける。
クムブン達は「豊年漢菓」という看板を掲げ、本格的に引き菓子作りを始める。
第188話
インギョンは居ても立ってもいられず、ミン会長の見舞いに訪れる。
しかし、そこでジョンウの母親から説得され返す言葉のない彼女は、ただ涙を流すだけだった。
一方アメリカからの報告書で安全性を確認したジョンウはファシン製菓再生への希望に燃えていた。
第189話
久しぶりに会ったジョンウとインギョン。
インギョンは「会社が再生するまで会うのはよそう」とジョンウに持ちかける。
展示会に菓子を出品したクムブンとインギョンに、ホテルのコックが国際会議用に漢菓を出したいと夢のような話を持ちかけ、
二人は大喜びするのだった。
第190話
ミン会長が退院し、ファシン製菓再生へのプロジェクトが持ち上がる。
それは日本の会社と提携し、ジョンウが日本に駐在するというものだった。
ためらうジョンウにインギョンは、両親に認めてもらうためにも、日本に行くべきだと説得する。
第191話
半年が過ぎ「豊年漢菓」の売上げは順調に伸びていた。
インギョンとジョンウは文通で変わらぬ愛を育んでいた。
ある日ホテルに納品に訪れたインギョンはミン会長夫妻と偶然出会い、思い切って自分の作った漢菓を勧める。
第192話
大量の漢菓が腐っているのを見つけたインギョンは長期保存ができる菓子を作る為に昼夜研究を続けていた。
インギョンからもらった漢菓を食べたミン会長は、その美味しさに感動する。
一方、チュンボがテレビで歌手デビューを果たし、ホスンが双子の子供を産む。
第193話
ジョンウが送ってくれた日本の菓子を見て、インギョンはある画期的な方法を思いつく。
以前にエシム達が投資の為に購入していたマルチュク通りの土地が値上がりし、そのお金で漢菓工場を作ろうという話が持ち上がる。
インギョンは自分を信じてくれる家族達に感謝していた。
第194話
4年後。
豊年漢菓工場の落成式の日。
家族にも笑顔が溢れていた。
インギョンに社長の座を譲ったクムブンは、故郷のイェサンに戻ると言って家族を驚かせる。
一方、日本での勤めを終えたジョンウがソウルに到着する。
第195話
工場で働くインギョンの元にジョンウが花束を抱え訪ねてくる。
その笑顔は以前と変わらぬままだ。 2人は4年ぶりの再会で幸せを噛み締める。
インギョンを送って帰ったジョンウにミン会長は、一度インギョンに会ってみたいと話す。思いもよらぬ話にジョンウの心は躍っていた。
第196話(最終)
やっと両親に認めてもらったインギョンとジョンウ。
ドンピルの還暦を祝う為、イェサンに集まった家族達の中にはファヨンの姿もあった。
インギョンとジョンウは思い出の海を訪れ、遠い夜空の手に届かない星ではなく、
お互いの心の星になれたことを感謝しあうのであった・・・。